「センスいいね」と言われるには? リビングインテリアのアイデアまとめ

リビングルームは、日々の生活でも家族との時間を過ごすための大切な空間。ダイニングとつながっていることも多く、食事をしたり、くつろいだり、休日にはお客様を呼んでおもてなしをするメインルームにもなります。快適にしておきたいスペースなので、インテリアを厳選したり、家具の配置にこだわったりする人も多いのではないでしょうか。今回は、家のメインとなるリビングをよりステキなものにするため、役立つ知識やアイテムの事例を紹介していきます。

リビングのインテリアを考える際の基本

置きたいものを置いていけば、理想のリビング完成する…というわけではありません。あれもこれもと思いつくままに家具を配置すると、気づけばスペースが足りなくなったり、テイストがそろわず居心地の悪い空間になったりしてしまいます。

インテリアを考えるときのポイントは、ズバリ“統一感”です。まとまりのあるリビングにするために、気をつけておきたいポイントを確認しましょう。

1、部屋全体のテイストを統一する

シンプルなモノクロカラーの家具で統一されたクールなモダンスタイル、優しい木目調の家具やグリーンを用いたカラーが落ち着くナチュラルスタイル、畳や障子などを今風に取り入れた和風スタイルなど、部屋の雰囲気を決めるテイストは実にさまざまです。それぞれに良さがあるので、迷うところですが、ココを定めることで統一感がグッと増します。理想のテイストが決まれば、そろえるべき家具もある程度決まってくるはず。ナチュラル系と北欧系など、近いスタイルのものであればバランスを見てミックスするのもアリでしょう。

2、インテリアに使用する色の数を三つまでに絞る

同じテイストの家具であっても、バラバラの色のものを選ぶと、結果的に落ち着かない雰囲気になってしまいます。

一般的に、天井や壁、床の色を踏まえ、インテリアに使用する色は「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3色までがよいと言われています。 色によっても、重厚感を作り出したり、暖かみのある空間を演出したりと、部屋の表情が大きく変わるので、まずは自分や家族が、どのような雰囲気のリビングで過ごしたいのかを考えるのが重要です。

以上の2点を心がけるだけで、部屋のまとまり感はかなり良くなります。テイストや配色の好み自体を見つけるのが難しいのなら、モデルルームやインテリアショップへ行くのも◎。テーマごとにインテリアを配置したディスプレイを展示されているので、イメージがわきやすいですよ。

リビングインテリアのアイデア

それでは、より快適でおしゃれなリビングをつくり上げるためのポイントを抑えながら、インテリアのアイデアを紹介していきます。

圧迫感を取り除いて、広いリビングに

どんな空間においても、基本的には物があふれた場所よりも、ゆったりと余裕のある場所の方がより快適に感じるものです。その点は部屋づくりでも同じ。広いリビングでも、いろんな物を置きすぎると窮屈に感じますし、コンパクトなリビングでも、家具を厳選し、無駄なものを減らせば部屋に余裕が感じられます。

特に部屋に置く中でも大きめの家具は、背の低いものを選ぶのがポイントです。目線より高いものが増えると圧迫感を感じて、部屋全体が雑然とした印象になってしまうので、家具はロータイプのものでそろえるのがベター。少し狭めのリビングの場合でも、空間がスッキリと広い印象になるので、ぜひ意識してみてください。

空間を広く見せたいなら、低めで淡い色の家具をチョイスしてみましょう

例えば、リビング家具の主役であるソファは、背もたれの高いものよりも、こちらの写真のように、腰の高さくらいまでのものを選ぶと良いでしょう。天井との距離があると窮屈感もなく、ゆったりくつろげます。
また、白に近い淡い色のインテリアを選ぶのもポイントの一つ。白は膨張色なので、カーテンやソファなどの面積の広いファブリック類に取り入れることで、部屋を広く見せることができます。逆に、引き締まった印象にしたいなら、収縮色と呼ばれる黒や濃いめのブルーを使うといいですよ。

圧迫感を軽減させるガラス素材のテーブル

ソファとともに置かれることの多いセンターテーブル。こちらも面積が広めの家具になるので、天板の素材によっては圧迫感が生じる可能性も。そこでおすすめなのが、ガラス素材のテーブルです。透明なので視界を遮らず、圧迫感を軽減させることができます。シンプルで無機質な素材なだけに、スタイリッシュな部屋はもちろん、ナチュラル系でまとめた部屋、和風テイストの部屋など、どんな部屋にも合わせやすいのが魅力です。透明性を活かして、好きな雑誌や雑貨をディスプレイできるものもあります。使用頻度の高いインテリアなので、厚みと強度のあるガラスを使用したものを選びましょう。

ファブリックで気軽に印象チェンジ

春夏は寒色系のストライプ、秋冬は暖色系のチェックなどを合わせても

お気に入りの家具をそろえたら、季節ごとに模様替えも楽しみたくなるものです。そんなときに気軽にチャレンジできるのが、ファブリックの変更。ラグやカーテン、ソファ・クッションカバーなど、色や生地を別のものにするだけで、簡単に部屋の雰囲気を変えることができます。夏は涼しげなブルーやホワイト、冬は暖かみを感じるオレンジやブラウンを取り入れるなど、季節に合わせてカラーを変えてみるのもよいでしょう。インテリアショップに行くと、実にさまざまなファブリックがあるので、参考にしてみてください。

収納グッズの活用でおしゃれと“スッキリ見せ”を両立

リビングは、家族が集まってくつろぐ場所なだけに、テレビのリモコン、ティッシュ、子どもが遊んだ後のおもちゃなど、気が付いたら毎日いろんな物が無造作に置かれていることが多いのではないでしょうか。そんなとき、急な来客があったりすると、とても困ってしまいますよね。

リビングを常にスッキリさせておくには、基本的ですが日頃から片付けや掃除をこまめにすること。床や机、棚などに物を置かない、コード類は束ねて整理するなどといったことを普段から徹底しておくことはもちろん、小物類をどこに片づけるかをあらかじめ決めておくとよいでしょう。

そして大切なのが、収納グッズの活用です。散らかりがちなリビングをキレイに、かつおしゃれに保つために、便利なアイテムを紹介します。

中身が見えないボックスにラフに収納するだけ!

生活感の出る小物は、見えない場所に置くことが基本です。そんなときに役立つ鉄板の収納グッズがボックス型収納。そのまま棚にも入れやすく、容量が大きいので細々したものをパパっといれるだけで収納完了。色別に、「リモコン類」「おもちゃ」「本・雑誌」と分けておくと、取り出すときも迷わずに済みます。インテリアに合わせたカラーでそろえてもいいですね。

季節感のあるアイテムをウォールシェルフに

花瓶や写真立て、ポストカードなどは、ウォールシェルフにディスプレイすることで、おしゃれ感がアップします。花を飾ったり、趣味で集めている小物類を置いたり、旅先で撮った素敵な風景の写真を並べたりと、活用方法は無限大。工事をしなくても、IKEAやニトリなどの身近なインテリアショップで簡単に取り付けられる棚が売っているので、手軽に取り入れられます。棚の形も、まっすぐの棚だけでなく、L字型や正方形型、コーナーに付けられる棚などバリエーションはさまざま。季節ごとのディスプレイを楽しみましょう。

雰囲気を格上げする照明にもこだわる

こだわりのリビングをもっと雰囲気良く見せるために欠かせないのが照明です。せっかくステキなインテリアをそろえたのなら、それらを魅力的に演出してくれる照明にもこだわりましょう。

おしゃれなムードを作り出すためにぜひ取り入れてほしいのが間接照明です。ホテルやバー、ヘアサロンなどで、「ステキな空間だな」と思うのは、間接照明によって明るい場所や暗い場所を生み出し、うまく空間を際立たせたり奥行きを持たせたりしているからなのです。

ポイントは、光源が見えないようにすることと、やわらかな暖色を選ぶこと。また、明るくしすぎないことも大切です。それでは、例を見てみましょう。

ペンダントライトで印象をチェンジ

一般的な家庭のリビングに備え付けられているのは、天井に直接設置するタイプのシーリングライトですが、あえて吊り下げるタイプのペンダントライトにすることで、同じ部屋でもガラリと印象が変わります。

大きさはさまざまなので、部屋の広さとのバランスを見て決めましょう。もちろん、デザインも多彩。シェードだけを変えられるものもあります。オレンジ系の暖色を用いることで部屋全体がやさしい雰囲気になり、リラックス効果も期待できます。

ダウンライトやスポットライトを設置すると雰囲気あふれる空間に

ウォールアートやディスプレイを壁に飾っているリビングなら、ダウンライトスポットライトを設置して光を当てるのも一つのテクニック。対象物が際立ち、美術館のような空間を演出することができます。ほかにも、お気に入りの置物や観葉植物などがあれば、それらに光を当てるのも良いでしょう。部屋づくりを行う人の個性が出ます。

インテリア性も高いフロアライト

ソファの近くや、部屋のコーナー、壁際などに置くとアクセントになるフロアライト。設置しているだけでもインテリアとしての存在感を出してくれます。シェードがあるものやないもの、一灯のものから多灯のものまであるので、リビングの広さ・明るさで適したものを選びましょう。

まとめ

インテリアを選ぶにも、最初はやはり“イメージすること”が大事です。インテリアショップに行ったり、雑誌を見たり、SNSをチェックしたりしながら、「こんなリビングにしたい!」というイメージを膨らませることが、理想のリビングを叶える近道。家族と過ごすためだけなく、思わず人を呼びたくなるような部屋をデザインしてみてくださいね。

(最終更新日:2019.10.23)
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