近年人気のベランダでキャンプ気分を味わう「ベランピング」。わざわざキャンプ場まで出かけなくても、自宅のベランダをキャンプ場に見立ててアウトドアライフを満喫できます。広い庭がなくても大丈夫。工夫次第では、一般的なマンションなどのベランダでも楽しめます。ここでは、ベランピングのコツを紹介していきます。
人工芝とグリーンでお庭感を演出したベランピング
1つ目に紹介するのは、LIFE LABELが手がけた一軒家のベランピングです。実際は屋上テラスのものですが、スペース的にはベランダサイズなので参考になると思います。
コツ その1 人工芝を敷く
ベランダの床はコンクリートだったりすることが多いですが、ホームセンターなどで売っているシート状の人工芝を敷き詰めることで、かんたんに雰囲気を変えることができます。「ベランピングの第一歩は地面の演出から始まる」といっても過言ではありません。ウッドデッキやタイルを敷く方法もありますが、ピクニック感を出すには人工芝がベストです。しかし、人工芝は直射日光に当たると表面温度が高くなるので、夏場などは注意が必要です。また、排水口などをふさいでしまわないように気をつけましょう。
コツ その2 グリーンを置く
人工芝とともに緑の中にいる雰囲気をつくってくれるのが、観葉植物などのグリーンです。移動のしやすい鉢植えやプランターのものを置いてみましょう。そのときに、ジョウロやスコップなどのガーデニンググッズも置くと、ちょっとした「お庭感」を演出できます。
コツ その3 折りたたみ式のテーブルとチェア
ウッド系のテーブルとチェアを置き、テーブルクロスやクッションを加えれば完成です。テーブルとチェアを折りたたみ式のものにしておけば、洗濯物を干すときなどにもすぐに片付けられて便利です。
海外リゾートをテーマにして、イメージを明確にしてつくり上げたベランピング
次に紹介するのは、Uさんのベランピングです。Uさんは、家を新築する段階からベランダを活用することを考えて設計をしたといいます。そのため、床にはタイルが敷いてあり、そのまま活用しています。
コツ その1 コンセプトイメージを決める
Uさんのイメージは「海外リゾート」。イメージを明確にするために、ヨーロッパのリゾート地の写真や海外インテリアのインスタグラムを参考にしたといいます。これらの画像を見ながら家具や小物を選んでいくと、色味や質感がチグハグになることがないそうです。
コツ その2 大きなものから揃える
最初に買ったのがテーブルとソファでした。大きなものはイメージを左右するので、まずは家具から決めたということです。「お気に入りの雑貨を使いたいから……」と小さなものから揃えていくと、イメージが崩れやすいので要注意。
コツ その3 色味を統一する
Uさんは色味を「シャビーシック」で統一しているそうです。シャビーシックはアンティーク調のちょっとくすんだ上品なテイストのことです。写真からもわかるように、青系を中心に色味が統一されています。観葉植物の緑も、そのテイストに自然に馴染んでいます。濃いめのブラウンのテーブルやソファがベースとなることで、シャビーシックが落ち着いた雰囲気を醸しています。
ベランピングのコツは、つり上げるテイストによってもまだまだたくさんあります。インスタグラムなどの画像を参考に、まずはマネするところから始めてみてもいいでしょう。ちょっとした工夫で、洗濯物干し以外はデッドスペースとなっていたベランダが生まれ変わります。
ただし、注意しなくてはならないのが、周りへの気遣いです。集合住宅の場合は、火を使ったり、煙を出したりすることが禁じられているなど、ベランダの使用ルールが決められていることがあるので、それを守ることが大切です。また、大きな音や声が周りの迷惑になることもあります。
ベランピングを長く続けるためにも、節度をもって楽しみましょう。
参考:LIFE LABEL
(最終更新日:2019.10.05)