カーテンを替えると部屋のイメージは大きく変わります。言うなればカーテンを替えることはお手軽なリフォーム。では、インテリアとしても重要なアイテムであるカーテンは、どのように選べばよいのでしょうか。役立つポイントを紹介しましょう。
準備しておくと役立つ2アイテム
カーテンを新調しようと専門店に行くと、素材や色、デザインなど数や種類の多さに驚くことがあります。その上で、自分が思い描くカーテンを探すのはかなり困難。そこでオーダーカーテンシェア上位、インテリア専門商社『サンゲツ』のインテリアコーディネーター・銅直貴江(どうべたきえ)さんに失敗しないカーテン選びのポイントを聞きました。
「カーテンは部屋の印象を決める大事なアイテムです。だからこそ、お客さまにより満足してもらうために、事前に用意していただきたいものがあります。まずは部屋の間取り図です。マンションの場合、共用廊下などに面した部屋がある場合があります。そういった部屋の窓には厚手のカーテンや透けにくいレースのカーテンを選ぶなど、機能面で気を付けるべき点が明確になります。カーテンを設置したい部屋の写真や、こういう雰囲気にしたいという写真をスマホで見せてもらえると、より確実に理想的なイメージを共有できます」(銅直さん)
カーテン選びがもっと楽しくなる方法
カーテンはサイズから素材、色や柄など多種多様です。取材で伺った品川ショールームでは、約4,000点ものカーテンが展示されており、圧倒的なサンプルの量に、記者も思わず驚きの声が出てしまいました。
「最近では、北欧風の家具が人気なこともあり、それに合わせやすいアイテムが人気です。あえてレースのカーテンを部屋側に掛けることで、レースの刺しゅうが窓側のカーテン色によって際立つといった見せ方もオススメですね」
「どんな色が部屋に合うのかという悩みを持つ方も多いのですが、ソファやラグの色とカーテンを合わせると、まとまりのある空間になりますよ。頻繁に買い替えるものでもないので、洋服をコーディネートするように楽しく時間をかけて選んでもらえるとうれしいです」(銅直さん)
部屋別カーテン選びは機能で選ぶのがポイント!
カーテンはデザインだけでなく機能面でも日々進化しています。厚手のカーテンは、適度に光を取り入れられるものから、日差しを遮り昼寝に最適な明るさにできるものまで、7段階別と、実に細かく用意されています。睡眠の質は部屋の明るさにも関係しているため、寝室には朝の太陽光を自然と遮る程度のレベルSD1~3(サンゲツ基準)がよいでしょう。
レースは、太陽の熱を反射して室内温度を抑えることで、エアコンの省エネ対策ができるものや、部屋の明るさは保ったまま、周囲からの視線を遮ることのできるもの。夏場の強い紫外線を抑えられるUVカットのものなど、機能性を備えたものもあります。
そのため日中、多くの時間を過ごすリビングではレースの機能性を重視して選ぶことがポイントとなります。また畳の日焼けが気になる和室にも最適です。最近では、繊維に縮みを持たせることで、室外からのホコリや花粉の侵入を防げるものや、特殊技術によって細菌やウイルス、ニオイの原因を吸着させて分解する高性能技術を搭載した素材を用いたカーテンも登場しました。
「カーテンの手入れについてですが、ウォッシャブルマークの付いた商品はポリエステル素材で、伸び縮みもしにくいため洗濯が可能です。年に1回洗えばいいと思います」(銅直さん)
実際に目で見て、手で触れてみよう!
最近はネットショッピングの普及により、オンライン上でカーテンを購入することも可能です。ただ、画面上で見た色と届いた色のイメージが違うということもありがち。カーテン専門店によっては、家具やカーテンが配置されたリビングのショーケースがあったり、カーテンとレースのレイアウト見本が置いてあったりもするため、それらを参考にするのもオススメです。サンゲツのショールームでは事前に電話かウェブサイトで予約することで、来店した際にショールームスタッフと相談しながら選ぶこともできます。そのため実際にショップに足を運ぶのが失敗しないカーテン選びの一番のポイントなのかもしれません。
お問い合わせ
サンゲツ品川ショールーム