春からの新生活にあたって、新たに家電を買い替える人も多いのではないでしょうか。 ここ数年は、共働き世帯が増加しており、時短につながる家電がトレンドになっています。
最新の時短家電は、家事の時間を減らすだけでなく、生活のクオリティもアップ。使用することで時間にゆとりが生まれ、今以上に快適な生活を送ることができるはずです。今回は、忙しい家庭におすすめの最新時短家電をご紹介します。
「ワンボウルメニュー」や予熱なしグリルが優秀!栄養満点の時短メニューが作れる
【1】パナソニック スチームオーブンレンジ「ビストロ」NE-BS1600
共働き世帯は、調理にかける時間がなかなかとれないのではないでしょうか。その一方で「家族には手料理を食べさせたい」「バランスよい食事作りをしたい」と悩むことも多いようです。時短と栄養バランスを両立する手作りメニューへの関心が高まっている中で、こういった共働き世帯のためにぴったりなオーブンレンジがパナソニックのスチームオーブンレンジ「ビストロ」(NE-BS1600)です。
ビストロといえば、耐熱ボウルだけで調理ができる「ワンボウルメニュー」が話題です。「ワンボウル中華」や「ワンボウルフレンチ」が得意で、ボウルに食材と片栗粉、調味料を入れれば、とろみのある八宝菜も自動で作ってくれます。フライパンを使う必要がなく、洗い物も減るのでとてもラク。クリーム煮などの洋風料理も得意で、疲れて帰った日も、オーブンレンジに料理をまかせておけば、野菜たっぷりのメインの一品ができるので助かりますよ。
また、グリル機能も優秀です。予熱なしでこんがりとおもてなし級の料理ができるのも特徴のひとつ。ラムチョップ、スペアリブなどは外がパリッと、中はジューシーに仕上がります。手がかかるように見えますが、材料に味付けして並べるだけなので、とても簡単です。火加減を自動で調整してくれるので、コンロの前でつきっきりになることもなく、しかもおいしく仕上げてくれるので、時短につながるだけでなく、家での食事が楽しみになります。
難しく手間がかかる煮込み料理もほったらかしで完成!
【2】シャープ「ヘルシオ ホットクック」
ほったらかしでも手間をかけたような煮込み料理ができるシャープの「ヘルシオ ホットクック」も、共働き世帯の強い味方です。ホットクックは、食材に含まれる水分を利用して調理できるので、うまみがギュッと凝縮。さらに、栄養素も多く残ります。
ホットクックは「まぜ技ユニット」を搭載しており、最適なタイミングで具材をかきまぜてくれます。また、温度と蒸気のダブルセンサーで繊細な火加減をコントロール。火加減を途中で調整しないと焦げてしまいがちなカレーやシチュー、味のしみ込み加減が難しい煮物もおいしく仕上げてくれるのです。材料さえ入れてしまえば、自動でホットクックが調整してくれるので、その間は別のことに時間を使えます。
「予約調理」も便利な機能のひとつ。食材の衛生面に配慮し、最初に温度を上げて調理してから適温をキープ、最後に仕上げをします。最大15時間の予約調理の設定ができるので、出かける前にホットクックに食材をセットしておけば、帰宅後すぐにできたてアツアツの夕食を食べることができます。しかも無水調理できるので、栄養たっぷり。
無水カレーは野菜から出るエキスでコクが増すので、子どももたっぷり食べてくれますよ。共働き世帯だけでなく、煮物などの料理がいまひとつ苦手という方にもイチオシの調理家電です。
重労働な床の拭き掃除は「ブラーバ」にまかせれば、いつでもピカピカに
【3】アイロボット「ブラーバ」
家事の中でも重労働な掃除。とくに拭き掃除は大変ではないでしょうか。そんな拭き掃除をおまかせできるのがアイロボット「ブラーバ」です。
ブラーバは床拭き専用掃除機。水拭きとから拭きの2つの清掃モードで、ホコリや髪の毛はもちろん、掃除機だけでは取りきれない皮脂汚れや食べこぼし、花粉なども拭き取ってくれます。
「ブラーバ」は、2つのモデルがあります。一つ目はスプレーで水を前方に噴きつけて汚れを浮かし、クリーニングヘッドを細かく振動させて汚れをこすって汚れを落とす「ブラーバ ジェット」。こちらは専用のクリーニングパッドが必要で、モードによって替え、パットは使い捨てになります。何回も洗って使える洗濯可能なパッドもあるので、洗うのが苦にならない方にはそちらもおすすめ。念入りに拭き取り、しっかり汚れをしっかり落としたい、という方には「ブラーバ ジェット」が支持されています。ただし、最大稼働面積は12畳となります。
一方、「ブラーバ 300シリーズ」は、市販のお掃除シートを使用することができます。「ブラーバ ジェット」とは違い、前に水をスプレーするのではなく、水タンクからじわじわと染み出るタイプ。専用のパットがいらないので、気軽に使うことができます。最大稼働面積は56畳と広いので、一度に複数の部屋を掃除したいのであれば、300シリーズのほうが使いやすいでしょう。汚れ落ちに関しては「ブラーバ ジェット」のほうが優秀です。
どちらも音はとても静かなので夜間も使えます。赤ちゃんが寝ていても起きないほどの静かさなので、時間を気にせず使うことができるのも嬉しいですね。
気になったらすぐ使える! スタイリッシュでパワフルなハンディクリーナー
【4】シャーク「EVOPOWER」
洗練されたデザインで、見える場所に置いておけるハンディクリーナー「EVOPOWER」。カラーは5色で、部屋のインテリアに合わせて選ぶことができます。棚やテーブルの上、テレビまわりなど、サッと掃除できる手軽さが魅力です。EVOPOWERはスリムですが、とてもパワフル。吸引力が強く、ゴミをぐんぐん吸い込んでくれます。ちょっとしたゴミを見つけたときも、掃除機を出す必要がなく、パッと手にとって掃除できるので便利ですよ。
また、本体を置くだけで充電できるドックも便利です。充電ドックにポンと置くだけで充電されるので、充電ドックから外せばすぐに使えます。「W30」はバッテリーがもう1個付属しており、追加バッテリーも同時に充電可能。
こういった小さなタイプのハンディクリーナーはダストボックスを外すのが面倒な製品も多いのですが、EVOPOWERではボタンを押すだけで簡単に捨てることができます。メンテナンスに時間がとられることがないのでこまめに捨てることができて、いつでもダストカップがきれいな状態で使用できますよ。床だけでなく、部屋中を立体的に掃除できる便利なアイテムです。
スチーム量が多く、あっという間にシワが伸びるパワフルな衣類スチーマー
【5】ティファール「アクセススチーム プラス」
ハンガーにかけたまま、スチームをあててパッとシワのばしできる衣類スチーマーは、一度使うと手放せない家電です。時間がない朝でも、シャツやニットなどの気になるシワを簡単に伸ばすことができます。フリルやネクタイなど、アイロンが難しい場所や小物も得意で、アイロンがけが苦手でもキレイにシワをとることができます。
中でもイチオシの「アクセススチーム プラス」は、毎分平均20gのパワフルな連続スチームが特徴。あっという間にシワが伸びるだけでなく、染みついてしまった焼肉などのニオイにも効果があります。水タンクが大きく、連続18分も使えるので、コートなどの厚くて大きい衣類も水のつぎ足しをしなくてできます。また、カーテンを洗った後のシワなども、短時間で伸ばすことができます。
早いだけでなく、心地よく乾かせるドライヤー
【6】ダイソン ヘアドライヤー「dyson supersonic」
髪を乾かすのって、面倒ですよね。一刻も早く乾かして、別のことに時間を使いたい、と思っている方も多いのではないでしょうか。
濡れた髪の毛はキューティクルが開いた状態で、そのまま寝てしまうと枕や布団などでこすれ、摩擦ではがれてツヤ感が悪くなります。また、地肌が湿った状態では雑菌が繁殖しやすい状態なので不衛生です。そういった点からも、髪の毛は素早く乾かしたいですね。
ドライヤーは風速が大きければ早く乾くと思われがちですが、風速だけで選ぶのはおすすめできません。温度が高温になってしまうドライヤーもあるからです。ダイソンのドライヤーは42m/秒で直線状の風がまっすぐ頭皮まで届きます。さらに温度コントロールも優秀で、熱くなりすぎるということがないので「熱い!」ということもなく、快適に使い続けることができます。
イオンで静電気をおさえつつ、熱すぎない強い風で、地肌から髪の毛までしっかり乾かしてくれるので、髪もツヤツヤに。「髪や地肌を傷めず、なるべく早く快適に乾かしたい」という方にぴったりです。なお、風の強さや温度を調整できるので、繊細なスタイリングにも使えますよ。
上手に家電を活用してゆとり時間を楽しもう
今回ご紹介した最新の家電は、どれも決して安いものではありません。しかし、ほぼ毎日使うものばかりで、どれも生活にゆとりを生み出してくれます。時短だけでなく、生活のランクアップにつながるので、高い投資ではないのでは。少しでも家事時間を減らしたいのであれば、こういった家電を検討してみてはいかがでしょうか。
執筆/家電プロレビュアー 石井和美
(最終更新日:2019.10.05)