就職や転勤、入学などで春は引っ越しをする人が増えるシーズン。条件に合う物件が見つからなかったり、予算の都合で、希望していたよりもコンパクトな部屋に住むことになった人もいるかもしれません。また、引っ越してみたら収納が少なかった…なんてことも。今回は、ものを少なくするためのコツや収納のポイントをまとめてみました。
ものを少なくするコツ:引っ越し前にできること
狭い部屋に引っ越す際に大切なのは、何よりものを減らすこと。とくにこれまで住んでいた部屋よりも狭い部屋に引っ越す場合には、引っ越し前に荷物を減らすことが肝心になってきます。「断捨離」というワードもすっかり浸透してきましたが、荷造りのタイミングこそ断捨離を徹底したいものです。そうすれば、引っ越し作業もラクになり、引っ越し費用を安く抑えることにもつながりますよ。
捨てるときは「思い切り」が大事!
「いつか使うかも」「いつか着るかも」「また読みたくなるかも」と思って何年もしまったままになっている雑貨や洋服、本はありませんか? 引っ越しのときこそ、持ち物を見直すチャンスです。これまでなんとなく持ち続けていたものを手放すことで、新居のスペースにも余裕が生まれます。
まだ使えそうでもったいない…と感じるものはフリマアプリなどを上手に活用してみましょう。思いもよらない収入になるかもしれません。また、なかなか売れなかった場合でも、「売れないということは、いらないものなのかも」と思えて断捨離の決心がつきますよ。
紙はできるだけデジタル化に
意外とかさばる書類やマンガ、雑誌類。電子書籍やデータにするなど、できるだけ紙は処分するようにしましょう。アルバムや写真なども同様に、どうしてもとっておきたいものだけ残して、他はデータで保存してしまうのも手です。
部屋のレイアウトを事前に決める
新居の収納スペースをチェックし、どれだけのものが持ち込めるかシミュレーションしましょう。たとえば靴箱が5段から3段になれば、2段分の靴はあふれてしまうことになります。実際にどこに何をしまうか考えることで、現実的な取捨選択のラインも見えてくるはず。
縦長・横長・正方形など部屋の形や間取りによっても収納は変わってきます。場合によっては、これまで使っていた家具が置けなくなることも。必然的に使えなくなるアイテムも出てくる可能性があるので、あらかじめチェックしておきましょう。
ものを少なくするコツ:引っ越し後にできること
引っ越し後にも荷物を少なくするコツはいくつかあります。新居や生活スタイルにあった方法を検討するのがおすすめです。また、イチからスタートを切る良い機会でもありますし、新居ではできるだけものを増やさない習慣をつけるようにしましょう。
収納に入りきらないものは要チェック!
荷ほどきをした際に、新居の収納に入りきらないものは容量をオーバーしているかもしれません。ここで、新たな収納棚をすぐに買ってしまうのはNG。手元に置いておくべきか、もう一度見直してみては?
買い置きはしない
安いときについつい買い置きしたくなる洗剤やトイレットペーパーなどの生活用品。豊富な収納があればいざ知らず、溜め込んでいるだけで収納を圧迫してしまいます。使い切るタイミングで新しく買うようにするなど、家にものを置かない工夫をすることで、スペースを有効活用できます。
大きな家具は置かない
ベッドやソファなど大きな家具類。どうしても部屋の居住スペースを圧迫してしまいがちです。容易に動かせないため、部屋のレイアウトも固定されるというデメリットも。たとえばベッドを処分して、布団にしたり、折りたたみのマットレスを敷いたりするだけでもスペースを確保できます。都度たたむ手間はありますが、その分部屋を広く使えるのは魅力的な点です。もしも、ベッドを使用するなら下のスペースを収納として使うなど工夫しましょう。
トランクルームを借りる
部屋に収納する場所がないけどどうしても捨てられないものや、かさばるものはトランクルームを借りて収納してしまうのもひとつの手。たとえばスノーボードやキャンプ道具など、場所をとるもので1年に数回しか使わないアイテムはトランクルームにしまった方がいいでしょう。よく行くスキー場やキャンプ場の近くにトランクルームを借りれば、持ち運びの手間も省くことができます。
レンタルサービスを活用する
引っ越しの際に処分してしまったものの、やっぱり必要になることもあるかもしれません。そんなときは新たに買い足すのではなく、レンタルサービスを検討してみるのはいかがでしょうか。最近では、洋服や家電などさまざまなものをレンタルすることができます。めったに使わないものなどはとくに積極的に利用したいですね。
上手に収納するためのコツ
コンパクトな部屋ではいかに上手に収納するかが、限られたスペースを有効活用するための第一歩。便利な収納グッズは数多く売られています。収納できそうな場所を見つけ、賢く取り入れるのがコツです。収納スペースを最大限活用するためのポイントを見ていきましょう。
デッドスペースを見つける
狭い部屋とはいえ、クローゼットの奥や戸棚の扉の裏側、冷蔵庫と壁のすきまなど、意外なところにデッドスペースは隠れています。それらを活用することで収納力そのものを大幅にアップさせることも可能に。たとえばクローゼット。ほとんど使わないものを奥に、使用頻度が高いものは手前に収納するようにしましょう。ものを見つけやすいだけでなく、奥のスペースまでムダなく使うことができます。また、ハンガーにかけた洋服は、下のスペースに、引き出しや衣装ケースを置くこともできます。
さらに、旅行用のスーツケースの中も実は隠れた収納場所。ほとんど着ない服などはここに入れておくのもおすすめ。旅行中にしか使わないアイテムなどを入れておくのもいいでしょう。
収納場所を作る
戸棚の扉の裏側や壁など、何もない場所にちょっとした収納スペースを作ることもできます。たとえば戸棚の扉の裏側にタオルハンガーを取り付ければ、消臭スプレーを引っかけたり、ネクタイなどをかけておくにも便利です。壁にフックを取り付ければ、帽子をかけたり、鍵類をまとめておいたりと重宝します。
お役立ち収納グッズを活用する
100均やホームセンターなどで売られているさまざまな収納グッズは、収納下手の強い味方です。キッチンや洗面所の狭いすき間を有効活用できるすき間収納など、すぐに使える便利アイテムも多いので一度眺めてみる価値アリ。
見せる収納で、インテリアの一部に
しまうスペースがなければ、あえて“見せる収納”に挑戦してみましょう。洋服はラックにたたんでおいたり、アクセサリー類は壁にかけたりするなど、おしゃれなアイテムは見える場所にあってもゴチャゴチャした印象を与えません。隠さずに見せることで、インテリアとしても機能します。手持ちのアイテムをインテリアにしてしまえば、インテリアグッズを置かなくともスマートな部屋に仕上がります。
まとめ
コンパクトな部屋でも、工夫次第でより多くのものを収納することが可能です。散らかった部屋で生活するとストレスもたまるもの。ものを少なくすることで、掃除もしやすくなり、片付けもラクになります。狭いスペースでも上手に活用して、新生活を快適に楽しみましょう!
(最終更新日:2019.10.05)