「そろそろマイホームが欲しいけれども、住宅ローン審査が通るのか心配」。そんな不安を抱えている人は少なくありません。実際に住宅ローン審査に落ちてしまうとショックが大きいですし、大抵の金融機関では、住宅ローン審査に通らなかった理由を教えてくれません。どうしたら、住宅購入が難しいとされる条件下でも夢のマイホームを手に入れることができるのでしょうか? 不利な条件でも住宅購入を叶えた人々の、サクセスストーリーをまとめました。
フリーターや契約社員でも、家を買える?
【フリーター】中古マンションを購入したBさん
最初にご紹介するのは、結婚と同時にマイホームの検討を始めたBさん。長年、フリーランスで音楽関係の仕事をしてきましたが、景気の悪化とともに生活が苦しくなり、5年ほど前から週4回のアルバイトを開始したそうです。
Bさんにとっては「副業」として始めたアルバイトでしたが、住宅ローン審査の際は、「収入の安定性」が重視されるため、アルバイトの勤続年数や定期的な収入が認められ、住宅ローンが組むことができたそうです。
【契約社員】中古マンションで姉妹2人で暮らすSさん
契約社員のSさんの場合も、勤続年数が鍵となりました。将来を見据え、一人暮らしをしていた賃貸アパートから分譲マンションに住み替えを決めたSさんは、妹さんも賃貸マンションで一人暮らしをしていたことから、姉妹で広めのマンションを購入することにしたそうです。会社まで徒歩圏内の物件を見つけて購入を決めましたが、運が悪いことに、妹さんは転職直後のタイミング。住宅ローンを組めなかったそうです。一方、Sさんは契約社員ではあるものの、勤続年数が16年と長く、勤務先が金融業として知名度が高かったことも幸いし、借り入れができたそうです。
契約社員の住宅購入に関しては、過去記事「契約社員でも住宅ローンは借りられる? おすすめの住宅ローンは?」も参考にして下さい。
転職から間もないタイミングでの住宅購入
【転職したて】中古戸建てを購入したKさん
正社員でさえあれば、誰でも安心して住宅ローンの借り入れできるという訳ではありません。転職にともない、家賃補助が得られなくなることから5年ほど住んだ貸家から住み替えを決めたKさんは、こだわって建てられた注文住宅が売りに出ているのを発見。立地も良く購入を決めたそうですが、転職から1年しか経っていない状況が災いし、メガバンクの住宅ローン審査は軒並み通らなかったそうです。
「最後の頼みの綱」と考えてチャレンジしたのが、アルヒ株式会社の【フラット35】。転職から日が浅くても何のその。「前職と同業種で収入も減っていないので問題ありませんよ」と太鼓判を押され、安心できたそうです。
転職したばかりでも住宅ローン審査が通りやすい条件や【フラット35】の特徴は、過去記事「転職した場合でも住宅ローンの審査は通る?」も参考にして下さい。
団体信用生命保険に入れなくても大丈夫!?
【3ヶ月間の休職を経て】団信未加入で中古マンションを購入したUさん
体調を崩し、3ヶ月間の休職を経て職場復帰したUさんは、お住まいのマンションを売却し、買い替えを決意。前居は無事に売却できたものの、休職していたことがネックとなり、団体信用生命保険に入れず、住宅ローン審査で苦戦したそうです。
ほとんどの金融機関では門前払いだったそうですが、【フラット35】は団信への加入が必須条件ではないため、無事に借り入れができたとのこと。ただし、団信に入れないということは、病気や怪我など不測の事態で収入がなくなっても、住宅ローンの返済を続けなければならないということです。Uさんは、団信の代わりに収入保障保険に加入したとのこと。団信に入れなくても、万が一の際の備えは大切ですね。
【病気発覚で団信NG】注文住宅でこだわりの家づくりを叶えたHさん
注文住宅を建てたHさんは、マイホームの計画中に病気が発覚。その時点で既に土地は購入を済ませ、地元の銀行で変動金利型の住宅ローン契約を結んでいたそうですが、建物部分の住宅ローンを組む際には、同じ金融機関の住宅ローンを組むことができなかったそうです。
しかし、団信の加入が必須条件ではない【フラット35】を扱う金融機関で建物代を借り入れることができたため、デザインや素材にこだわった家づくりを叶えることができたそうです。
団信の加入条件については、過去記事「ガンや重い病気にかかった人でも住宅ローンを利用できる?」も参考にして下さい。
「ブラックリスト」に載ったら最後、住宅は購入できない!?
勤務状況も健康状態も全く問題はないものの、「もしかしたら、ブラックリストに載っているかもしれない」と不安に感じている人もいるようです。ブラックリストという名前のリストは実存しませんが、金融機関が共有している「個人信用情報」に登録されてしまうと一定期間、住宅ローン審査の利用が難しくなるようです。
【自己破産を経験】子どものために建売住宅を購入したNさん
建売住宅の購入を決めたNさんが自己破産をしたのは、9年前のこと。ブラックリストに掲載される期間は5~10年と言われており、信用情報機関にNさんの情報が残っているかが焦点でした。建売住宅の販売元から紹介を受けた銀行やネット銀行のプロパーローンは審査が通らず、契約を諦めかけていたそうです。しかし、最後の望みだった、アルヒの【フラット35】と変動金利のフラットαの審査が通り、無事に借り入れができることに。諸費用ローンだけ審査が通らなかったそうですが、ご自身の貯蓄や親族から借りた資金で賄うことができたそうです
【任意整理】債務を抱えた過去があっても借り入れできたNさん
高校の教員であるWさんは、10年以上前に数社で債務を抱えてしまい、弁護士さんに任意整理をしてもらった過去がありました。2~3年前にはクレジットカードを発行できるようになっていたそうですが、住宅ローンの借り入れはできるのか、心配だったそうです。
地方銀行の当初固定金利型(固定金利期間10年)とアルヒ株式会社の【フラット35】S、2つの金融機関に審査を依頼した結果、【フラット35】Sの審査が通ったとのこと。住宅ローン審査の結果は、「ブラックリスト」だけでなく、様々な状況を総合的に判断して決まります。Nさんのような不安がある場合は、いくつかの金融機関で審査を依頼してみても良いでしょう。
ブラックリストについては、過去記事「ブラックリストでも住宅ローンは組める? 審査が通るポイントは?」も参考にして下さい。
まとめ
様々な事情により「住宅ローン審査が通らないのではないか?」と不安を抱えている人がたくさんいます。しかし、少し勇気を出してトライしてみれば、道が開けるかもしれません。マイホームが欲しいと思いながらも躊躇しているのであれば、まずは一度、お近くの金融機関に相談してみてはいかがでしょうか?
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(最終更新日:2019.10.05)