マイホームを意識し始めると気になるのが、住宅ローンの審査が通るかどうか。なかでも、クレジットカードの利用の仕方によっては住宅ローン審査に影響を与える可能性があることについて、耳にしたことのある方もいるかもしれません。そこで今回は、住宅ローン審査時とクレジットカードの関係について調べてみました。
クレジットカードの平均的な所持枚数は?
カード会社であるJCBが全国の男女3,500人に対して行ったインターネット調査(「クレジットカードに関する総合調査」2017年)によると、クレジットカード保有者の平均枚数は3.2枚との結果が出ました。
対象者の世帯あたりの月平均生活費は18.6万円。うちカード支払額の平均金額は6.5万円。生活費に占めるクレジットカードの利用割合は34%となりました。
これらを考慮すると、年収が「~300万円まで」の人で1~2枚、「300万円~400万円」までの人で2~3枚、「400万円以上」の人で3~4枚が平均的な所持枚数のようです。
住宅ローンの審査に落ちる理由は?
住宅ローンの審査に通るかどうかは、住宅購入者にとって重要な問題です。一般的に“審査に落ちる”と言われている要因について挙げてみます。
【1】個人信用情報に関するもの
延滞や代位弁済、債務整理、過去に消費者金融に借り入れがある、消費者金融への返済が遅れたなど。
【2】返済比率に関係するもの
返済比率が目いっぱいで融資を希望している、ほかに融資を受けているなど。
【3】銀行や金融機関の融資条件を満たしていない
金融機関によって異なるが、「勤続年数が短い」「アルバイトやパートなど、勤務形態の条件を満たしていない」など。
クレジットカード利用で審査に影響するのは”延滞”と“その他借り入れ”
1.延滞
過去5年間に延滞をしたことがあると、信用力がないとみなされ、住宅ローンが借りられない可能性が高くなります。期日までには必ず返済するようにし、決して延滞をしないようにしましょう。
クレジットカードは手軽に使えて便利な存在ですが、使い方によっては、割高な金利が家計を圧迫する場合や、住宅ローンなどを新規で借りようとした時に必要額を借りられない場合があることに注意して使うようにしましょう。
2.その他借り入れとしてのキャッシングやリボ払い、分割払い
クレジットカードをただ保有しているだけでは審査に関係しませんが、キャッシングやリボ払い、分割払いは審査の対象となり(金融機関によっては1回払いも対象となる場合があります)、住宅ローンの審査に際に見られる「返済比率」の中に組み込まれてしまいます。
まとめ
マイホームの購入を検討されている方にとっては、住宅ローンで必要な金額を借りるためにもクレジットカードの利用について「きちんと期日に返済する」「キャッシングやリボ払い、分割払いは極力避ける」ことが大事になってきます。
もし、すでにキャッシングやリボ払いがある場合は、住宅ローンの審査をする前に完済して借金はない状態にしておいたほうがいいでしょう。希望する住宅に出会えて購入を検討するときに慌てないように、普段からクレジットカードとの付き合い方は意識しておきましょう。
(最終更新日:2019.10.05)