家族全員が知っておきたい! 子どもがインフルエンザにかかったら

毎年のように学校や保育園、幼稚園で冬に大流行するインフルエンザ。厚生労働省が発表しているインフルエンザの発生状況、1月25日(金)の時点では全国47都道府県で患者数が警報レベルを超え、4,000箇所以上で学級閉鎖が発生しています。お子さんがすでに罹った、あるいはクラスで流行って学級閉鎖したという経験をされている親御さんは多いと思います。そこで、家族の皆さんが子どものインフルエンザで何を気にするべきなのかを公的機関の情報を元にまとめてみました。

この症状が出たらとにかく病院へ

東京都感染症情報センターでは、「患者さんのご家族等へのお願い」の中で、自宅療養中のお子さんの様子において注目ポイントをまとめています。

次のような症状がみられる際には、直ちに医療機関を受診してほしいとのことです。

●けいれんの症状がある…手足を突っ張る、がくがくする、眼が上を向くなど、

●意識障害の症状がある…ぼんやりしていて視線が合わない、呼びかけに答えない、眠ってばかりいるなど

●落ち着きがない、あばれる、意味不明の言動がみられる

●呼吸が速い(1分間に60回以上)、息苦しそうにしている

●顔色が悪い(土気色、青白いなど)、唇が紫色

●脱水の症状がみられる
(下痢・おう吐などで水分が取れない・尿量が少ない・泣いている乳児の涙が出ないなど)
 ※子どものインフルエンザの場合、使用する解熱剤の種類によっては、症状の悪化につながる可能性があるため、医師の指示に従って使用することが大切です。

参照:東京都感染症情報センター

子どもに多い「異常行動」は発熱から2日以内が要注意

インフルエンザにかかった際は、抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類にかかわらず、異常行動が報告されています。

厚労省ではインフルエンザにかかり、自宅で療養する場合は、抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類によらず、少なくとも発熱から2日間は、保護者等は転落等の事故に対する防止対策を講じてほしいと注意喚起をしています。

なお、転落等の事故に至るおそれのある重度の異常行動については、就学以降の小児・未成年者の男性で報告が多いこと、発熱から2日間以内に発現することが多いそうです。

●転落等の事故に対する防止対策の例

(1)高層階の住居の場合

・玄関や全ての部屋の窓の施錠を確実に行う(内鍵、補助錠がある場合はその活用を含む。)
・ベランダに面していない部屋で寝かせる
・窓に格子のある部屋で寝かせる(窓に格子がある部屋がある場合)

(2)一戸建ての場合

・(1)に加え、できる限り1階で寝かせる

●異常行動の例

・突然立ち上がって部屋から出ようとする
・興奮状態となり、手を広げて部屋を駆け回り、意味のわからないことを言う
・興奮して窓を開けてベランダに出ようとする
・自宅から出て外を歩いていて、話しかけても反応しない
・人に襲われる感覚を覚え、外に飛び出す
・変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動き回る
・突然笑い出し、階段を駆け上がろうとする

厚生労働省や東京都の感染症情報センターなどの公的機関では他にもインフルエンザにかかわる様々な情報を発信していますので、参考にしてみてください。

集団行動の多い園児や児童は特にインフルエンザにかかりやすい状態です、もし症状が出てしまったらご家族の皆さんで今回お伝えしたいことを頭に入れて、お子さんを安全に見守ってあげてください。

参照:厚生労働省 平成30年度インフルエンザQ&A

(最終更新日:2019.10.05)
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