「家計簿をつけて節約しよう!」と意気込んだことがある人は多いでしょう。しかし、「仕事や家事の合間に家計簿をつける時間がとれず、3日坊主になってしまった」もしくは、家計簿をつけることがゴールになってしまい「惰性で家計簿をつけている」「見返す余裕がない」という人もいるのではないでしょうか。どうすれば家計簿習慣がつくのか、家計簿をつけるメリットとは何なのか考えてみました。
家計簿を買っただけで満足してしまう!? 家計簿を無理なく続けるコツ
「新社会人になった」「一人暮らしを始めた」「結婚した」といったタイミングで、家計簿をつけようと決心する人は多いでしょう。しかし、家計簿を購入したり、家計簿アプリをダウンロードしたりした時点で満足してしまい、結局何もしていないという方もいるのではないでしょうか。
毎日忙しく暮らす中で、家計簿をつけるのは面倒です。無理なく続けるには、どうしたら良いのでしょうか? 隙間時間を使って無理なく家計簿をつける方法を考えてみましょう。
家計簿アプリを利用する
お金の流れを正確に把握したい方におすすめしたいのが、家計簿アプリ。アプリをダウンロードし、最初に必要情報を入力すれば、後はスマートフォンのカメラ機能でレシートを撮影するだけ。銀行口座やクレジットカードと紐づければ、お金の流れを把握できるようにグラフ化してくれる機能をもつアプリも増えています。家計簿と一緒に日記をつけたり、写真を記録したりと日記もかねて記録できるアプリや、買い物チラシや料理レシピのチェックもできるアプリもあります。
手帳やカレンダーに書き込む
「家計簿アプリをダウンロードするのも面倒」「情報を登録することに抵抗がある」というアナログ派な人は、手帳やカレンダーに書き込むことから始めてみましょう。買い物をした店舗名と合計金額程度なら、小さなスペースに書き込めます。詳細が知りたくなった時のために、レシートは1ヶ所にまとめて保管しておけば、「この日の出費が多いのはなぜ?」など、疑問を感じたときに振り替えることができます。また、光熱費の明細書など月々の出費は、欄外に書き込んでおくと参照しやすく便利です。
1ヶ月で見開きの手帳や、1ヶ月で1枚タイプのカレンダーであれば、1ヶ月を通していつ頃たくさんの買い物をしたのか、視覚的にも分かりやすいでしょう。
レシートそのものを家計簿とする
アプリも手書きも面倒と感じる人には、レシートをノートなどに貼るだけの方法をおすすめします。合計金額にマーカーを引けば、後で見返すときに便利でしょう。もう少し見やすくしたい場合は、食費や交際費など、項目別に貼り分けておくと便利です。
家計簿をつけるメリットは?
家計簿はつけて終わりではなく、見返して気づきを得ることに意味があります。具体的には、どのようなメリットがあるのでしょうか?
お金の出入りを把握できる
当たり前のことですが、家計簿をつけることで、何にどの程度支出したのか知ることができます。毎月の収入が一定額でない人は、合わせて収入もチェックすることが大切。収入に対して支出が多過ぎないか、支出が多ければどこか削ることができないか考えることが、家計を改善する第一歩です。
使途不明金をなくす
「今月の生活費は底をついているのに、何に使ったのか分からない」といった経験のある人は、使途不明金をなくすところから始めましょう。「外食が多くて食費を使いすぎかも」「飲み会に誘われると断れなくて、交際費が嵩んでいる」といった自分の行動パターンに気づけば、計画性をもってお金を使えるようになるでしょう。
物価の推移を把握できる
家計簿アプリなどを利用すれば、何をいくらで買ったのか、詳細な記録が残ります。いつも買う野菜など価格を履歴から気軽にチェックできるため、底値を意識した買い物ができるようになるでしょう。
節約に繋がる
「家計簿」という言葉を聞いて、節約を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。家計簿をつけるだけで節約することはできませんが、節約のヒントを得ることができます。食費が掛かりすぎているのであれば、ランチの外食を弁当に置き換える、交際費が嵩んでいるのであれば、月〇回までといったマイルールを決める、光熱費の占める割合が大きければ、老朽化した家電の買い替えや契約の見直し、プランによっては家電の使い方や使用する時間帯を変えるだけで節約できることもあります。
貯蓄が増える
節約ができれば、自然と手元にお金が残るようになります。子どもの教育費やマイホームの購入費用、老後の備えに貯蓄をしても良いですし、「10万円貯まったら旅行に行く」など、目標を定めれば、家計簿をつけるのも、節約するのも楽しくなり、モチベーションが上がります。ライススタイルに合わせて使い道を考えましょう。
家計簿はつけることがゴールではない! 目的はお金を貯めること!
「家計簿を毎日つける」と考えると気が重くなりがちです。まずは期間を決めて、短期集中で家計簿をつけてみましょう。1ヶ月継続すれば、お金の流れを把握し、家計の問題点を洗い出すことができます。家計簿をつける目的は、お金を貯めること。無理なく貯蓄できる生活を確立できれば、家計簿をつける必要はなくなるかもしれません。もちろん、継続すれば新たな気付きを得ることもできるでしょう。健全な家計管理を実現するためにまずは1ヶ月、家計簿をつけてみてはいかがでしょうか?
(最終更新日:2019.10.05)