近年は、自動車の所有率が減少しているといわれています。若い人の中には、自動車運転免許を取得しない人も少なからずいるそうです。とはいえ、重たいものやかさばるものの買い物や送迎など、日常生活には自動車があると便利なシーンも多々あります。特に小さい子どもがいる場合、「自動車は必須」という家庭も多いことでしょう。ここでは、マイカーを購入すべきか否か、また購入するならいつが適しているか、失敗しないマイカー選びのコツについて紹介します。
クルマを買うべきか、借りるべきか
以前は、18歳になれば免許を取って自動車を買うことが若者の常識でした。成功すれば高級車に乗りたいという人も大勢いたのです。しかし、公共交通機関の発達した都市部では、自動車を取得・維持する費用が高いという事情もあって、自動車離れが起きているようです。
それでも、自動車が必要なこともあります。そんなときにはレンタカーやカーシェアリングを利用する人が増えてきました。格安レンタカーなら、1,500CC以下の自動車を半日レンタルしても2,000円~3,000円台で済みます。カーシェアリングは、一度登録すればいつでも簡単に自動車が利用できて便利です。いずれも保険料は使用頻度に応じた安価な設定ですし、駐車場・車検・メンテナンスなどの経費がかかりません。現在の都市部における自動車事情にマッチしたサービスといえるでしょう。
しかし、自動車を所有する満足感や利便性もなかなか捨てきれないものです。自動車がなければ生活の足が不便だという地域も少なくありません。インターネット保険や激安車検の登場により、維持費を抑える手段もあります。「自動車を所有したい」という若者は今後も一定数、存在し続けるでしょう。
マイカー選びのポイント
国内・海外を問わず自動車を製造している会社は非常に多く、さらに各社がさまざまな車種を売り出しています。いったいどれを買えばよいのか、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。どの自動車を選べばよいかということは、いくつかの切り口があります。
自動車が好きで買いたい車種が決まっている人は、特に悩む必要はないでしょう。そうでない人は、自動車の利用目的・予算・カーメーカーから選ぶことをおすすめします。
まず、どのようなことに自動車を使うのか、誰が乗るのかなどを想定することで、乗車人数などが決まってきます。それを元に、セダン・スポーツタイプ・ミニバンなどの車型を絞り込みましょう。
次に予算に合わせて車種を選びます。新車が難しければ、中古車という選択肢もあります。自動車の性能・スペック・内装・装備なども大切ですが、これは予算と相談しながら取捨選択する方がスムーズに決まります。
カーメーカーには好みもあるでしょうが、購入後に車検やメンテナンスなどで利用することになりますから、自宅から比較的近くて気軽に相談できる販売店を選んだ方がよいでしょう。
また、自動車は手放す際に売却や下取りが可能な場合があります。同じ車種の中古車価格を調べ、他車種と比べて新車のときから大きく下がっているような場合は、資産価値を見込めない可能性があるので注意が必要です。人気車種で、無難なボディカラー、トラブルが少なく、値引きされることが少ない車種を選べば、売却(下取り価格)の下落が少ないといわれています。
少しでもお得に購入するには
バブル経済期より前であれば、新車でも大幅な値引きが期待できました。しかし、最近は目立った値引きを見かけることはあまりありません。下取りは必ずしも「お得」とは言えないため、一度買い取り専門店で見積もりを出してもらい、比較してみるとよいでしょう。
このような中でも、値引きが期待できる時期があります。それは、販売会社の決算期・車種が新しくなる直前・販売店のキャンペーン時期などです。いずれも、インターネット・雑誌・チラシなどで情報を得ることができます。
カーナビ・ETC・ドライブレコーダー・カーオーディオといった装備は、メーカーや販売店のオプションのほかに、カー用品店が扱う市販品があります。以前は圧倒的に市販品がお買い得でしたが、現在は一概にそうとはいえません。少し面倒でも、購入前にカー用品店で見積もりを取り、販売店と交渉すればよい結果を得られることもあります。
国産車は正規販売店であれば、お店によって値引き額が異なることはあまりありません。輸入車は同じ自動車を売っていても、販売店の経営母体企業が違うこともあります。そのため、値段やサービスに違いが出ることもあるので、相見積もりを取れば値引き幅が大きくなることもあります。
(最終更新日:2019.10.05)