一日の疲れを癒す場所。のんびりと一人の時間を過ごす場所。家族でゆっくりふれ合う場所。「お風呂」は暮らしの中で重要な時間です。そして今、お風呂は快適な時間を過ごす空間として進化しています。11月26日の「いい風呂の日」を前に、快適さや機能性にこだわった最新のお風呂事情について調査。お風呂の最前線についてレポートします。
※「いい風呂の日」:11月26日を【1126=イイフロ(いい風呂)】とし、日本浴用剤工業会が日本記念日協会により正式に登録・認定された記念日
TOTOに聞く、癒しを極めたバスルームの最新機能と特長
日本人は世界一のお風呂好きといわれています。事実、温泉の人気は高く、街にも多くの入浴施設が点在しています。家では就寝前にゆっくりと湯船に浸かって音楽や読書を楽しむなど、のんびり過ごすという方も多いのではないでしょうか。日本人にとって入浴は単に体を清潔にするだけでなく、一日の疲れを癒し、リラックスするための生活習慣のひとつとして親しまれています。
TOTOは2013年にフラグシップモデルとして発売した「SINLA(シンラ)」を約5年ぶりにフルモデルチェンジし、戸建向けシステムバスルーム/マンションリモデルバスルーム・新「SINLA」を2018年8月に発表しました。
「新『SINLA』は、リラックス・リフレッシュを究極に追求したバスルームです」(TOTO広報 阿部園子さん)
浴室のデザインと機能を融合させ、従来からの「心地よい空間」に、究極の「リラックス・リフレッシュ」を実現させるためのアイテムを搭載させたという新「SINLA」。「リラックス・リフレッシュ」を極めたバスルームとは、一体どのようなものなのでしょうか。
今回、新宿にあるTOTO東京センターショールームで実物を見学、TOTO広報・阿部さんに商品の解説をしていただきました。新「SINLA」に搭載された最新機能と、その特長について紹介します。
体が包み込まれるような心地よさ 「ファーストクラス浴槽」
まず大きく変わったのは浴槽です。スポーツ工学の研究を行なう東京工業大学の中島教授の協力を得て、浴槽を開発。人間工学をもとに、身体を支える点と接触面積を増やし、安定した姿勢を保てる形を追求した「ファーストクラス浴槽」を完成させました。
「従来の浴槽より身体にかかる力を分散させたので身体への負担が少なく、よりリラックスできるようになりました。私も入ってみたのですが、浴槽に優しく包み込まれているかのようです」(阿部さん)
たっぷりの水流と心地よい刺激で、至福の時間を堪能 「楽湯(肩楽湯+腰楽湯)」
大流量の幅広吐水で肩から温める「肩楽湯」。水流幅530mm、最大毎分65リットルのお湯が流れ出て、冷えやすい肩まわりを温めます。気分や好みに合わせて流量を変えることも可能です。「腰楽湯」は腰を中心に、水流がランダムな曲線で円を描くように噴出し、変化に富んだ刺激を与えてくれます。上半身が冷えがちな半身浴も「肩楽湯」と「腰楽湯」を同時に使用すれば、全身をしっかりと温めてくれます。お湯は浴槽を循環するので、無駄がなく経済的です。
リラックスからリフレッシュまで、照明で演出 「調光調色システム」
「調光調色システム」は時間帯や気分に合わせて、明るさと色を変えることができます。天井のダウンライトの他に、カウンター下照明や楽湯から照らされる光など、間接照明を充実させました。明るい空間から幻想的な空間まで、一日の光の移ろいを参考に4つのモードを用意。好みの雰囲気の中で入浴が楽しめます。
「浴槽や浴びるお湯の心地よさだけでなく、見た目の美しさ、視覚にもこだわりました」(阿部さん)
スイッチひとつできれいが続く 「床ワイパー洗浄(きれい除菌水)」
これまでトイレや洗面所、キッチンに搭載されていたきれい除菌水を、今回初めて浴室にも「床ワイパー洗浄(きれい除菌水)」として搭載しました。スイッチひとつで水道水がワイパーのように散布し、汚れの原因となる角質や皮脂汚れを洗い流してくれます。仕上げにTOTO独自のクリーン技術「きれい除菌水」を散布することで、カビやピンク汚れの発生を抑え、床まわりを清潔にし、長期間維持します。
「以前から、お風呂の掃除が大変だという声は数多くありました。そこで研究に研究を重ね、今回、一箇所から床全体への『きれい除菌水』の塗布を実現させました。これを使えば面倒なお風呂掃除の回数を大幅に減らすことができます」(阿部さん)
さらに床の表面には親水特殊処理が施してあります。それによって皮脂汚れと床の間に水が入り込み、汚れがスムーズに落ちます。床の踏み心地は、畳のような感触の柔らかさ。断熱クッション層と断熱床パンのW熱構造で、床裏から冷気をシャットアウトするから室温とほぼ同じ温度を保てます。寒い冬場に入った時も床が冷たく足裏がヒヤッとすることはありません。
近くのショールームに行って話を聞いてみよう
以上が新モデルとなった「SINLA」の主な特長です。この他にも天井面にシャワーを設置した「オーバーヘッドシャワー」や、マルチリモコンのスイッチで浴室と洗面所を同時に暖房することができる「浴室・洗面所あたたか快適セット」など、いろいろなオプションがあります。「リラックス・リフレッシュ」を究極に追求した分、値段もそれなりに高額となっています。どのような方が購入されているのでしょうか。
「メインは50~60代で『そろそろ長く住み慣れた我が家のリフォームを』と考えられている方です。『SINLA』には戸建て用だけでなくマンション商品もありますし、また当社には『SINLA』以外に『SAZANA(サザナ)』という商品があります。こちらは幅広い層のお客さまにご愛用いただいています。是非ともお気軽にお近くのショールームへお越しいただいて、実際に商品を体感していただきたきいですね」(阿部さん)
日本の狭い住宅事情では、プライベート空間を確保するのが難しかったりもします。お風呂の設備や機能を自分好みに充実させ、これまで以上にお風呂を自分が最もくつろげる「リラックスルーム」として活用してみてはいかがでしょうか。わが家もバスルームを一新しようか、今夜お風呂に入りながらじっくり考えます!
問い合わせ先/シンラ(SYNLA):TOTO、TOTOショールーム
(最終更新日:2019.10.05)