貯金に頭金、どのくらい用意したらいい? 親からの援助はどうしてる?

住宅のように高額な買い物をしようと思うと、どのくらいお金を持っていれば良いのでしょうか。「頭金」や「貯金」の平均額を知ることができれば、自分が住宅を購入するときの目標が立てやすくなるはずです。そこで今回は、住宅購入者、購入予定者600人を対象に行ったアンケート調査を基に、住宅購入者と購入予定の「貯金」と「頭金」、「親からの援助」の金額について、ARUHIマガジン編集部が調査しました。

【調査結果】頭金はいくら用意した? 住宅購入者編

【調査結果】住宅購入時の貯金額はいくら? 住宅購入者編

年代別に見る貯金額と頭金

「住宅購入時の“貯金額”」または「住宅を購入するための“貯金額”」を聞いたところ、20代〜30代は1,000万円を下回る人が多いことがわかりました。特に回答が集中したのは「301万円以上600万円以下」です。

また、年齢が下がるほど貯金額も減っていく傾向があり、20代では「100万円以下」の人が3割を超えています。若い人ほど長期ローンが組みやすくなるため、貯金がなければローンで賄うという人が多いのではないかと考えられます。

一方、40代〜60代の貯金額は高く、特に50代・60代では「1,001万円以上2,000万以下」または「それ以上」の人が、6割以上を占める結果となっています。

頭金についても「どのくらい用意したのか」を調べたところ、年齢が下がるほど金額が少ない傾向が見られました。全体的には貯金額と比例しているといえそうです。

しかし、20代・30代で「1,001万円以上2,000万以下」または「それ以上」と答えた人は、貯金額の該当者より増えていることがわかりました。若い人は両親からの援助などを受けるケースも多いのではないかと考えられます。

【調査結果】頭金のうち両親からの援助額はいくら? 住宅購入者編

全体の約6割が親からの援助なし!

「用意された頭金の内、“両親からの援助”はいくらありましたか」と聞いたところ、「両親からの援助がない」人の平均が56.8%という結果になりました。

全体的には援助を受けていない人が多いようです。年齢が上がるほど援助がない人の割合は増え、40代以上では過半数、50代・60代では7割以上という高い数字になっています。

しかし、20代・30代といった若い世代では援助がある人の方が目立ちました。具体的には、「600万円以下」の援助を受ける人が多いようです。若いうちは両親の収入や貯金にも余裕があるため、頭金を用意してくれることが多いのではないかと考えられます。

また、「両親からの援助がない」人の割合は、すべての年齢で“購入予定者”より“購入者”の方が減っていることもわかりました。計画段階では援助を受ける予定はなかったが、購入までに援助を受けることが決まったというケースも多いのではないかと推測できます。

どうしてる? 頭金確保のための貯蓄術

「住宅購入のために行ってきた貯金法や貯蓄術を教えて下さい」と質問したところ、「定期預金」「先取り貯金」「財形貯蓄」という回答が多く寄せられました。

「毎月コツコツと決まった額を積み立てした(47歳/女性)」「毎月決めた額を使ってない通帳に入れる(32歳/男性)」「財形で給料からそのまま天引きしてもらい積み立てる(37歳/女性)」という風に、給料の天引きなどによって毎月必ず決まった額を積み立てることで確実に貯金をしているようです。

また、「ボーナスを全額貯金(32歳/男性)」「ボーナスには手をつけない(38歳/女性)」など、ボーナスを利用して貯金している人も目立ちました。

その他、お金を“貯める”だけでなく“増やす”ために、「株式投資(53歳/男性)」や「投資信託(52歳/男性)」などを行う人も複数見受けられました。

まとめ

住宅購入のために準備している金額は、年齢によって異なりました。高齢になるほど親からの援助が減るため、貯金額が重要になるようです。反対に、若いうちは援助額も多く、長期ローンも組みやすいので、手持ちのマイホーム資金がなくても購入を検討する人が多い様子がうかがえました。皆さんも今回の結果を参考にして、自分にあった準備を進めてください。

【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:住宅購入者、購入予定者の20代から60代の男女
調査期間:2017年6月26日~28日
有効回答数:600サンプル 

(最終更新日:2019.10.05)
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