これから新しく住む物件を探す際に重要になるのが、「収納」についての問題です。マンションには「トランクルーム」という設備が備わっているケースがあり、収納面で大いに役立つと高い人気を集めています。ここでは、トランクルームとは一体どのような設備なのか、具体的な用途や役割、利用する際のポイントについて紹介します。
マンションのトランクルームって何?
マンションのトランクルームは、普段あまり使用する機会のない荷物などを収納できるスペースを指し、マンションの共有部分に設置されています。このスペースはいわゆる「収納庫」としての役割を持ち、主に玄関脇や地下、別棟などに設置されている場合が一般的です。
間取り図では、トランクルームを略して「TR」または「TS(トランクスペース)」などと表記しているケースも見られます。
どんなものを収納するの?
トランクルームには、普段使用しない荷物を自由に収納しておくことができます。特に、「部屋のなかに持ち込みたくない荷物」はトランクルームに収納しておくとよいでしょう。
スポーツ用品
たとえば、トランクルームにはゴルフバッグやスキー用具などの「スポーツ用品」を収納しておく人が多い傾向にあります。これらのスポーツ用品は外で使用するため汚れが付着しやすく、室内への持ち込みを避ける人が少なくないからです。
アウトドアグッズ
また、テントやバーベキューセット、釣り道具などの「アウトドアグッズ」も砂や土などが付着しやすく、室内への持ち込みに抵抗がある人も珍しくありません。トランクルームであれば、このようなグッズも安心して収納できます。
季節ものの衣類
さらに、「しばらく着なくなる衣類」を収納しておく人もいます。衣替えをした際に、しばらく着なくなる衣類の置き場に困ってしまう人も多いでしょう。特に、冬場に着用するコートやジャケットなどは、クローゼットを圧迫しやすいという問題があります。こうした、しばらく着る予定のない衣類をトランクルームに収納しておけば、クローゼットをすっきりさせられます。
寝具
それから、「冬用の寝具」のような使用する季節が限定された荷物も、トランクルームへの収納に向いています。寝具はかさばりやすいため、トランクルームに入れておくと部屋の空間を有効活用しやすくなるのです。
トランクルームのあるマンションにするメリット
トランクルームのあるマンションを選ぶメリットには、以下の3点があげられます。
まず、1つ目は「自宅を広く使える」という点です。住まいの悩みとして多いのが、荷物が多く部屋がごちゃごちゃしてしまうという問題です。住み始めた当初は荷物が少なかったのに、暮らしていくなかでどんどん部屋のなかに物が増えてしまう人は少なくありません。このように、荷物に対して自宅のスペースが不足している際に役立つのがトランクルームなのです。トランクルームに使用しない荷物を入れておくと、荷物に占領されていた自宅のスペースを有効活用できます。
2つ目として「収納スペースを多く確保できる」のもメリットです。インテリアや雑貨などを買い足したいと思っても、部屋の収納スペースが気になってしまい、なかなか購入に踏み切れない人もいるのではないでしょうか。トランクルームがあれば、室内以外にも収納スペースを確保でき、インテリア用品や趣味のアイテムなどを保管できます。
3つ目は「24時間いつでも利用できる」というポイントです。マンション内のトランクルームは24時間いつでも利用できるケースが多く、必要なときに荷物を自由に出し入れできるのが魅力です。それに、トランクルームと住まいの距離が近いと、「いつでも荷物を取りに行ける」という安心感を得られます。
トランクルームに収納するコツ
せっかくトランクルームがあっても、スペースをうまく活用できなければもったいないでしょう。トランクルームの空間を有効活用し、スマートに収納するために「スーツケース」を用いてみてはいかがでしょうか。
トランクルームは意外とホコリが溜まりやすく、そのまま物を保管するとホコリが付着してしまう可能性があります。そこで、スーツケースのなかに物を入れて収納すれば、ホコリの付着を防ぐことができるのです。
さらに、スーツケースはキャスターが付いているため、出し入れがスムーズにできることもメリットです。スーツケースを活用すると、無駄のないワンランク上の収納を目指せます。
マンションのトランクルームの注意点
マンションのトランクルームを利用する際の注意点は、「利用状況」を事前にチェックしておくことです。なぜなら、マンションによっては総戸数分のトランクルームが設置されていないケースがあるためです。
その場合、マンションに入居したとしてもトランクルームがすべて埋まっていて、自分は利用できないという状態に陥る可能性があります。そのため、利用を検討している場合は、入居を決める前にあらかじめトランクルームの数や利用状況を確認しておくのが大切です。
トランクルームにかかる料金は?
トランクルームの使用料は、マンションによってそれぞれ異なります。トランクルームが全室分設置されている場合は、家賃や管理費に使用料が含まれているケースもあります。後々の金銭トラブルの原因にならないよう、きちんと使用料金について確認しておくと安心です。
マンションにトランクルームがない場合は?
マンションにトランクルームがない場合は、以下の3つの対処法を実践すると、収納不足の問題を解消しやすくなります。
【1】「部屋の収納をフルに活用する」
マンションにはさまざまな場所に、造り付けの収納スペースが存在します。たとえば、洗面台の下のスペースに荷物を収納すれば、部屋が片付きやすくなります。洗面台の下は荷物の取り出しもしやすいため、使用頻度の多い荷物を入れておいても、ストレスを感じにくいでしょう。
また、効率的な収納を目指すうえで見逃せないのが、クローゼットです。クローゼット内にはふつうハンガーポールがありますが、衣類をつるす際は洋服の丈を合わせるようにしましょう。丈を合わせて収納すると、洋服の下にスペースが生まれます。そのスペースに使わない荷物を置いたり、収納ボックスを設置したりすると、空間を無駄なく有効活用できるでしょう。
【2】「断捨離をして余計なものは持たない」
部屋の空間を圧迫する大きな原因となるのが、そもそも所有している荷物の量が多すぎるということです。いつかは使うかもしれない、もったいないから捨てられないなどの理由により、物を捨てられずどんどん部屋に荷物が増えてしまう人は珍しくありません。収納不足の解決を目指すには、「必要なもの」「不必要なもの」を見極め、断捨離をするのがポイントになります。もしも判断が難しい場合は「2年以上使用していない荷物は捨てる」などのルールを設けておくと、断捨離の作業がスムーズに進むでしょう。
【3】「近辺にある外部のトランクルームを契約する」
トランクルームの広さは、業者によってそれぞれ異なります。そのため、自分が預けたい荷物の量から、好きな広さのトランクルームを選択できるのが大きなメリットです。ただし、外部のトランクルームを契約する際は、書類の提出などさまざまな手順を踏む必要があります。契約の手順や使用料金などをしっかり確認したうえで、利用を検討すると良いでしょう。
また、コンテナタイプでエアコンや除湿機が設置されていない場合、湿気が籠りやすい傾向にあります。スノコを敷いて空気の通り道を作るなど対策をしながら、湿気に弱いものや大切に保管したいものは収納を避ける配慮も必要です。
マンションにトランクルームがあれば便利!
マンションにトランクルームがあると、使わない荷物を入れておけるため収納面で非常に便利です。すっきりと片付いた部屋を目指したい人や、もともと持ち物が多い人などがマンションに入居するのであれば、トランクルームを設置したマンションを検討してみましょう。
(最終更新日:2019.10.05)