最近あちこちで耳にする機会が増えた、豪華客船でのクルーズ旅行。「行けるのはお金持ちだけでしょ」「何週間も海の上?」などと思われがちですが、実は日本人のクルーズ人口は年々増加。2017年には31.5万人となり、前年より約7万人も増加しています。最近では2泊からのショートクルーズも増え、料金も1あたり1万円台のプランが登場するなど、クルーズは予算や日程に合わせて自由に選べる時代に。今回はファミリーからも高い支持を得ているロイヤル・カリビアン・インターナショナル日本総代理店ミキツーリスト・橋本行彦さんに、クルーズの魅力や家族旅行におすすめの理由を教えてもらいました。
クルーズ料金は宿泊・食事・エンターテインメント込み
左:大型船だからこそ、さまざまな設備やエンターテインメントを楽しむことができる
右:ビュッフェやフルコースなど食事内容も充実。ずっと船内にいても飽きさせない工夫が
「クルーズは高い」というイメージが根強いですが、実はとてもリーズナブル。橋本さんによると、大型船なら1泊あたり1万円台からのプランも用意されているそう。
橋本さん:
船に乗っている間の宿泊費、移動費、基本の食事代(アルコールを除く)、アクティビティやショーなどはクルーズ代金にすべて含まれているので、実はホテルに泊まるよりお得です。なぜかというと、大型船はロイヤル・カリビアンなど海外船籍が多く乗客定数がかなり多いため、ひとりあたりの料金を低く抑えることができるからです。それに比べて日本のクルーズ会社の船は比較的小さいものが多いので、日本船より海外の大型船のほうがリーズナブルにクルーズを楽しめます。また船が大きいほど揺れが少ないので、船酔いの心配もありません。
さらに、大型船だからこそ大規模なエンターテインメント設備やアクティビティなども充実。船上プールはもちろん、パレードやブロードウェイスタイルのショーなどを毎日楽しむことができます。
橋本さん:
ロイヤル・カリビアンの大型船では、アイススケートリンクもありますよ。元オリンピック選手も在籍していた本格的なアイススケートショーが行われたり、フリータイムには自由に滑っていただくこともできます。これらのアクティビティもすべて代金に含まれているんです。
移動の手間なく周遊できるのが大きなメリット
ロイヤル・カリビアンの大型客船ではファミリー利用がとても多いそう。人気の一番の理由は、ラクに都市周遊できること! 子連れだとホテルへチェックイン、パッキング、チェックアウト、移動を繰り返すのは大変ですが、クルーズなら一度だけ。
橋本さん:
クルーズはホテルごとそのまま移動しているようなもので、短期間でも複数の都市を訪れることができます。寄港地ではスーツケースは客室に置いたまま、身軽に観光へ出かけられるので便利ですよ。
アジア発着ショートクルーズなら有休2日でOK
ロイヤル・カリビアンで、ファミリーに特に人気のプランは、シンガポール発着でマレーシアのクアラルンプールやペナン島に寄港する3泊4日のクルーズ。
橋本さん:
ロイヤル・カリビアンでは、シンガポールの観光とクルーズを楽しめるとあってこのプランがとても人気です。木曜の夜便でシンガポールへ飛び、金曜から月曜の朝まで船に乗り、その日のうちに日本へ帰ると最短2日休みを取れば大丈夫です。ショートクルーズでも充分に楽しめます。プーケット島にも寄港する4泊5日プランも人気です。
ハードルが高いかもと思い込んでいた方も、有休2日で1泊あたり1万円台でホテルとクルーズ旅を楽しめるなら「気軽に行けそう」と感じたのでは? 次回の後編では、船内でのキッズプログラムや子連れクルーズ旅行で知っておくと便利な豆知識をお届けします。
取材協力:ロイヤル・カリビアン
(後編はこちら:豪華客船クルーズの魅力に迫る! 子連れでの楽しみ方や事前に知っておくといいポイント)
(最終更新日:2019.10.05)