水道代節約のためにも知っておきたい水問題
地球上の70%が水に覆われていると言われていますが、安全に使えるのはわずか0.01%。日ごろ私たちがなにげに使っている水は、限りある大切な資源なのです。それでも日本で水不足を感じることはほとんどないかもしれません。それは、水に関わるすべての業者の方々の日々の努力のおかげなのです。
しかし、ここ数年、日本は人口減少によって水道代が値上がりし、知らず知らずのうちに家計に影響をもたらしています。また、耐用年数を過ぎた水道管が老朽化による破裂などを起こす恐れもあり、今後は安価に安全な水を供給することが難しくなるかもしれません。
一方、世界は人口がどんどん増加しており、配分される水の量はどんどん少なくなっているそうです。相対している日本と世界ですが、水の問題は未来形ではなく、現在進行形で起こっていることなのです。
節水は水道代を減らすだけでなく、環境の面でも大事なこと。改めて考えてみましょう。
水道代を無理なく節約する方法
ちょっとした工夫をすることで、水道代を節約することは可能です。見落としていないかチェックしてみましょう。
1.水道代の支払いは口座振替がお得
支払い方法を口座振替にすると、月50円程度が割引になります。「たった50円だけ?」と思うかもしれませんが、毎月のことですし、支払いの手間を考えれば断然おすすめ。振込や現金払いにしている場合、切り替えましょう。その際、毎月の請求金額のチェックは忘れずに。
2.水の「だしっぱなし」はNG
洗顔や歯磨きをするとき、水を「だしっぱなし」にしていませんか。まずはそのクセを直すことから始めましょう。ちょっとくらいなら水道料金はたいしてかわらないし、私1人がだしっぱなしにしたからといって問題ない。そのような考えは、貴重な水を無駄していることでもあります。
悪習慣を断ち切ることができたら、次は蛇口の元栓を2/3ほど締めます。それだけで、水量を約50%カットできます。
効果的な場所別節水テクニック
みなさんは毎月、水をどこでどれくらい使用しているか把握していますか。家族の人数によって差異はありますが、まず多いのがお風呂、トイレでしょう。次にキッチン、洗濯機、洗面所という順になるケースが多いようです。水を使う場所別の節水テクニックを紹介します。
1.お風呂
体を洗うお風呂は水を多く使うところ。ここでの節水ポイントは、シャワーと湯船の使い分けや、残り湯の活用が決めてです。
・節水シャワーに変える
・家族が3人以上ならバスタブにお湯を張る方が得
・お風呂の残り湯を洗濯、掃除などに再利用、再々利用する
2.トイレ
水洗トイレも多くの水を流す場所です。1日に何回も使う場所だけに、節水効果は大きく現れます。
・トイレレバーは大・小で使い分けを徹底する
・2度流しはせず、音が気になるなら音消しグッズを活用する
・節水トイレまたは節水器を取り付ける
3.キッチン
キッチンでの節水ポイントは食器洗いです。ちょっとの工夫で、水道代の大きな節約も可能になります。
・食器は貯めてつけ置き洗いを心掛ける
・洗う前に食器の汚れをキッチンタオルなどでふきとっておく
・食器洗い乾燥機を活用する(水の使用量だけでなく食器を洗う手間も省けて一石二鳥)
4.洗濯機
家族が多いと毎日使うことになり、水の使用量も多くなります。洗濯機の設定を見直すことも大事です。
・お風呂の残り湯を再利用する
・洗濯表示容量の7~8割の洗濯物を、水位「高」で洗うことで節水になる
すぐ始められる節水法ばかりなので、ぜひ実践してみてください。
(最終更新日:2019.10.05)