“建売住宅”と聞くと、コストパフォーマンスは高いが、どの家も同じデザイン、同じ間取りで個性がない、というイメージがつきまとっていました、今までは。実はいまどきの建売住宅は、とっても個性的でしかも建売ならではの魅力的な物件なのです。
「IoT×住まい」の建売大型分譲住宅を体験
千葉県船橋市で、ポラスによる建売大型分譲地『アドバンスドプレイス船橋・北習志野』は、同社初のIoT分譲として大きな注目を集めています。IoT住宅は一体どれほど便利でスマートなのか。建築が進む現地で体験してきました。
IoTが実現する、より快適な暮らし
視察は完成している一部のモデルハウスで行われました。外観や内装に先進のIoTを導入しているという雰囲気は感じません。
しかし、担当者が、1台のタブレットを取り出し、画面にタッチすると、家に“動き”が見られたのです。
タブレットは全棟に標準装備されるもの。タブレットのほか、手持ちのスマホを介し、給湯、照明、エアコンやシャッター、そして玄関の施錠などの管理、操作が可能です。
例えば、バスタブへ給湯したり、家屋内のエアコンの温度調整や、シャッターの開閉操作も可能です。さらに気象情報に連動し、その地域にゲリラ豪雨が近づくとわかると、自動でシャッターを締めるよう設定も可能です。
このシステムはインターネットを介し、外出先からでも操作できるようになります。家に帰る時間に合わせて、スマホやタブレットからお風呂の給湯、エアコンによる温度設定もできるので帰宅後はゆったり。また施錠の確認もでき、万が一鍵をかけ忘れてもその場から施錠の操作も可能です。
必要な操作を自動で、または必要に応じてリモート操作により管理できるので、結果、エネルギー消費の無駄も省けます。
このIoTについてはパナソニックのスマートHEMS(Home Energy Management System=家庭用エネルギーの節約を目的とした管理システム)の『AiSEG2』を採用しています。
HEMSを家電や電気設備と接続し、電気の使用量をモニターで見える化。システムで自動制御するというものです。
スマートハウスから、スマートタウンへ
さらに注目したいのが、IoTが自治体にも関わている点です。同分譲地全91棟による自治体では、電子回覧板を採用。連絡事項はネットを介して一斉配信、タブレット棟で確認できます。これで従来、回覧順で生じていたタイムラグや、不在のため回覧が滞るという心配もなくなります。
また分譲地内には集荷も可能な宅配ボックスと有料駐車スペースも設置され、やはりネットを介して宅配ボックスを使い、受け取りや発送の指定、来客のための駐車場の予約ができます(同分譲地だけでなく近隣の世帯も利用可能)。
IoTを導入することで先進のスマートハウスが実現します。さらに街ごと一気に整備することで、より多くの利点や効果が得られます。『アドバンスドプレイス船橋・北習志野』は、建売分譲の利点を活かし、91世帯分、一気にIoT化を図ることになります。
今や建売分譲住宅は魅力大
ポラスは建売を主力として展開しています。これまで建売には各棟とも同じ間取り、同じ外観デザインというイメージがあり、個性的ではないと敬遠する層もいました。しかし、このように自治体ごと、街ごとを一気に整えるには建売分譲はマッチします。
「しかも弊社の建売分譲の物件には、同じデザイン、同じ間取りの物件は存在しません」とはポラス経営企画部広報チーム・丸岡淳さん。
すべて個別にデザインしているのだといいます。この『アドバンスドプレイス船橋・北習志野』においても全91棟に、同じデザインの物件はなく、これは同社によるほかの建売物件でも同様です。
「建売分譲住宅でも個性は損なわない。しかも、お客様が気づかなかった新たな機能や仕様を提案する事ができる。それが建売分譲住宅の強みです」(前出・丸岡さん)
家電製品やクルマ同様、「家」も高速で新たなトレンドが誕生します。ハウスメーカーが提案する新提案にも着目してもいいかも知れません。
取材協力:ポラスグループ中央住宅 ポラスガーデンヒルズ
お問い合わせ先:TEL0800-500-2784
アドバンスドプレイス船橋・北習志野