“子育てしやすい街”の探し方。4つのチェックすべきポイント

子育て世代が新居を構える際、まずチェックしたいのが自治体ごとの出産・子育てに関する支援制度の違いです。昨今メディアで取り上げられることの多い待機児童問題だけでなく、子どもの医療費補助や教育への取り組みなど、対応には大きな差があるのが現状。事前にチェックすべきポイントを把握し、子育てに適した街選びに活かしましょう。

【ポイントその1】出産支援

これから出産を予定しているなら、出産祝い金がもらえる自治体はチェックしておきたいところ。制度を実施している自治体では第1子、第2子出産の際に数万円の祝い金、第3子以降であれば数十万から100万円以上の祝い金が支給されるケースが多いです。

都心への通勤に便利な東京都練馬区では第3子以降の出生に際し1人当たり20万円を支給。福島県矢祭町では第1子・第2子10万円、第3子50万円、第4子100万円、第5子150万円の祝い金に加え、第3子以降なら2〜11歳まで毎年5万円ずつ、計50万円の健全育成奨励金まで支給されます。少子高齢化が課題となっている自治体では、手厚い支援が用意されている傾向があります。

(参考)
第3子誕生祝金:練馬区ホームページより
矢祭町すこやか赤ちゃん誕生祝金:矢祭町ホームページより

【ポイントその2】子どもの医療費補助

どの子どもも少なからずかかる医療費。これに関する補助は家計面にも大きく影響してくる重要なポイントと言えるでしょう。無料か一部負担か、また補助が受けられる期間は自治体によって異なります。

近年人口が増加傾向にある千葉県船橋市では、中学校卒業まで医療費補助を実施。通院1回300円、入院も1日300円の自己負担となっています。また、福島県は全国の中でも医療費補助に積極的なことで知られており、所得制限はあるものの18歳年度末まで補助の対象に。補助の内容と合わせて、通院がしやすい状況かどうかも合わせてチェックしたいところです。

(参考)
子ども医療費助成制度:船橋市ホームページより
子どもの医療費助成:福島県ホームページより

【ポイントその3】教育施設の現状

幼稚園・保育園への入園のしやすさはもちろん、公立小中学校における教育設備の充実度なども自治体によって差異があります。放課後保育にどれだけ力を入れているかと言った情報にも注目しましょう。

各自治体の教育予算をチェックすると、充実度を測る簡易的な指標に。人口が急増している首都圏の自治体では公立小中学校を新設する動きもあり、各自治体の教育に関する将来的な見通しも調べておきましょう。

【ポイントその4】公共施設の有無・街並み

子育てをするうえで多く利用することになる、図書館・児童館・公園など公共施設の有無についてもチェックしておきましょう。図書館・児童館が至近にあれば定期的に開催されているイベント(読み聞かせの会や各種教室など)に参加しやすいですし、規模の大きい公園は散歩をするうえで重宝します。

また、街に対する満足度に大きく影響する街並みについても調べておきましょう。歩道が安全に整備されているかどうかといった道路事情や、緑の多さなどは生活に直結するポイント。候補の街が遠方の場合は直接足を運ばなくても、ストリートビューを活用して雰囲気をうかがい知ることができます。

子育てしやすい環境を選択することは、家族全員にとって大きなメリットに

情報サイトでチェックを

具体的なポイントは下記のサイトでチェックしましょう。実際に住まれている方の口コミも、街選びには大いに参考となります。

生活ガイド
800以上の自治体が掲載されている生活情報サイト。知りたい情報がコンパクトにまとまっていることで知られており、項目ごとにランキング化されているため比較がしやすい。

WOMEN’S PARK
子育て体験談・口コミ情報が充実。街選びだけでなく、家族や子育てについてさまざまなトピックがあり、日々の疑問も解消できる。

これらのサイトに加え、忘れてはならないのが各地方自治体の公式サイト。大まかな情報を把握したら、それが確実なものかどうかをチェックするようにしましょう。子育てに関する情報が一元化されているかどうかも、自治体の意識の高さを知るひとつの指標になります。

(最終更新日:2019.10.05)
~こんな記事も読まれています~