マンションのどこにゴキブリの侵入経路がある?
きれいなマンションにはゴキブリなど出そうもないイメージがありますが、人が生活している限り、遭遇する可能性がゼロということはありません。新築のマンションでもゴキブリは出ます。一体どこからどうやって、ゴキブリは入ってくるのでしょうか?
ひとつめの侵入経路は玄関や窓、ベランダなど、家の外から入ってくるパターンです。玄関や窓を開けている時間が長ければ、侵入の可能性は高まります。
ほかにも、マンションに特徴的な侵入経路として、排水管や排水溝があります。排水管は1階から最上階まで全戸がつながっているので、ここを伝って入ってきてしまうのです。
【ゴキブリの侵入経路】
主な箇所 |
玄関 |
窓 |
ベランダ |
排水管 |
排水溝 |
加えて、ゴキブリの出没範囲を広げてしまうのが人の移動。引っ越しの荷物などに紛れて、エレベーターで一緒に上がっていってしまうことがあります。運搬中に気付ければよいのですが、成虫だけでなく、卵の状態で連れてきてしまうこともあります。
守りのかたそうなマンションでも、意外にゴキブリが入りこめる隙は多いのです。
ゴキブリが出やすいのはどんな部屋? 何階まで出る?
マンションのどこに住んでいても、ゴキブリと遭遇する可能性はありますが、やはり遭遇率が高いのはゴキブリの発生場所に近いところです。
たとえば、共同のゴミ置き場が近くにある場合、管理状態が悪ければ、必然的にゴキブリは発生しやすくなります。また、1階に飲食店やコンビニエンスストアが入っている場合もゴミの出る頻度が高いため、ゴキブリがでやすい環境と言えるでしょう。
ゴミをきちんと捨てない部屋が近くにある場合も同じです。どれだけ自宅を衛生的にしていても、こうしたゴキブリの発生源に近ければ、遭遇率は高まってしまいます。
それでは、地面から遠い上層階ならば、ゴキブリは出ないのでしょうか。
確かに、外から入りやすい1階や2階の方が、遭遇率が高いのは事実です。4階、5階あたりからはゴキブリが自力で移動してくることが難しいため、遭遇する確率はグッと下がります。
ただし、エレベーターや排水管などを通じてのぼってくる可能性もありますので、出会う確率がゼロというわけではありません。普段あまり見かけないと対策も手薄になりがちですが、上層階でも対策は必要です。
マンション住まい、ゴキブリ対策をするなら
ゴキブリが出ないようにするためにまず大事なことは、掃除をして清潔にすることです。特に、キッチンはゴキブリのエサとなるものが多く、湿気も多いため、重点的に対策をしておきたいところ。
また、ゴキブリのすみかになってしまうような、暗くて狭い場所や暖かくて湿気の多い場所はつくらないようにすることも重要。ベランダや室内に置いた植木鉢やプランターの裏などは見落としがちですが、ゴキブリが好む環境です。受け皿の水もこまめに捨てるようにしましょう。
さらに、ゴキブリが入ってこられないように、侵入経路を断つような対策もしておくと万全。ほんの数ミリでも隙間があれば入り込んでしまうので、網戸の端の小さなほつれなども忘れずに塞いでおきましょう。
エアコンや換気扇などは外とつながっているため、念入りに対策を。ずっと稼動させていないと侵入経路になりやすいため、注意が必要です。もし、排水溝や排水管を見て、ゴキブリが入ってこられそうなら、フィルターや網などをかけて入り口を塞ぎます。
エアコンのホースの通し穴も、穴の周りに隙間が空いていないかを確認して、隙間がある場合は市販のパテなどで隙間を埋めてしまいましょう。
ゴキブリの通り道になるところに、殺虫剤をかけておくのも有効な対策です。殺虫剤を使いたくない部屋では、ミントなど、ゴキブリが嫌うハーブの香りを使った商品もあります。
【マンションでのゴキブリ対策】
場所 | 対策 |
キッチン | 掃除をして清潔にする |
植木鉢やプランターの裏 | 受け皿の水はこまめに捨てる |
排水溝や排水管 | フィルターや網などをかけて入り口を塞ぐ |
エアコンのホースの通し穴 | 市販のパテなどで隙間を埋める |
ゴキブリの通り道となりそうな箇所 | 殺虫剤をかけておく |
狭い隙間でも入りこめるゴキブリは、マンションでも思いがけないところから侵入してきます。上層階では出にくいものの、まったく出ないわけではありません。どこの階に住む場合でも油断せず、しっかり対策をしておきましょう。
(最終更新日:2021.03.23)