賢い家づくり! ローコスト住宅の間取りをチェック!

マイホームはほしいけれど、頭金や住宅ローンの負担など購入前に解決すべき問題が山ほどあって、悩んでいる人もいるでしょう。しかし、そんな悩みを抱えているからといって、マイホームをあきらめる必要はありません。ローコストを可能にする間取りやコストダウンの工夫を取り入れることで、費用を抑えたマイホームが購入可能です。ここでは、ローコストで理想のマイホームを手に入れる方法を紹介します。

ローコストな間取りが知りたい!

ローコスト住宅の基本は、「シンプル」で「コンパクト」な間取りです。正方形や長方形のシンプルな箱型で、家屋の表面積が少ないほどコストを抑えたマイホームを建てることができます。そのため、一番費用がかからないのが、角が4つだけの箱型の家になります。

複雑な形のデザインにすると、凹凸になったぶんだけ外壁の面積が増えます。できるだけフラットな面を増やすことで、施工費を大幅にカットすることができるでしょう。ただし敷地条件によっては、凹凸をつけた方がローコストになることもあるため、施工業者に事前に確認するのがおすすめです。

ただし、コストを重視するあまり、居心地の悪い家になってしまっては本末転倒です。日当たりを十分に確保するための窓、外部からの視線をさえぎるための仕切りなど、費用対効果の高い間取りもあります。コストと住み心地のバランスを考えて、最適な間取りを考えることが重要となってきます。

コストアップの原因! 建物のコーナーが多い

コストアップの大きな原因になるのが「建物のコーナー」です。建物のコーナーが多ければ多いほど、住宅建設にかかる費用が増えていきます。その理由としては「使用する建材」と「施工費」にあります。

まず建物のコーナーに使用する建材は、フラットな面に使われるものよりも割高です。またコーナー部分の処理は、フラットな面と比較して手間がかかります。手間がかかるぶんだけ施工費がかさむことになるため、コーナーをできるだけなくすことがローコスト住宅を手に入れるポイントといえるでしょう。

部屋数を絞ってローコストに!

部屋の配置を少し工夫するだけで、コストを抑えることが可能となります。たとえば、部屋数を絞ることはローコスト住宅につながります。部屋の数を増やすためには、間仕切りの壁を作る必要があり、それにともなって建材費や施工費も発生します。また部屋を作るには壁だけでなく、ドアや引き戸といった関連設備、さらに部屋ごとに照明やエアコンなどの細かい備品も必要です。

そのため、なるべくひとつの空間を広く使うことがローコスト住宅には欠かせません。すべての空間をオープンにするのがもっともローコストとなりますが、それだけでは生活に支障をきたす可能性があります。間仕切りの壁だけを作ってドアを設置しない、可動式の簡易的な間仕切り壁を設置するなど、工夫をこらした空間デザインをすることで、おしゃれでローコストな間取りになるはずです。施工業者と相談しながら、上手にコストダウンのテクニックを取り入れていきましょう。

おさえておこう! 間仕切りを少なくすることのメリットデメリット

間仕切りを少なくすることには、メリットとデメリットがあります。まず一番のメリットは、ローコストを実現できる点です。またオープンな作りにすることで、家族構成が変わった際にも対応しやすくなります。子どもが小さいうちは、部屋数を減らしたオープンな作りにすることで、家族のコミュニケーションを活性化することもできるでしょう。成長に応じて臨機応変に間取りをリフォームできる点も、間仕切りを少なくするメリットとなっています。

一方で、デメリットもあります。1つ目は、冷暖房の効率が落ちやすくなる点です。これは断熱効果の高い外壁を使うことで、ある程度回避することが可能です。2つ目は家具の配置が難しい点です。通常、家具は壁に沿って配置しますが、オープンタイプの間取りはそもそも壁が多くありません。そのため、家具の配置に工夫が必要となります。ただし、あえて大型の家具を購入することで、壁のような役割を持たせることもできるでしょう。間仕切りを少なくすることによるデメリットはありますが、上手に空間をデザインすることで、メリットとして活かすことができるかもしれません。

知恵を活かしてローコスト住宅を実現しよう!

お金をかければ、理想のマイホームを手に入れることはできるでしょう。けれども、限られた予算であっても知恵を活かして理想のマイホームを手に入れることはできます。

ローコスト住宅のポイントは、「シンプル」で「コンパクト」な設計です。外壁の面積を少なくすることで、建材費と施工費を抑えることが可能です。間取りは部屋数が少ないオープンタイプがおすすめです。オープンタイプの間取りは、ローコストで仕上げることができるだけでなく、ライフステージに合わせて臨機応変にデザインを変えていくことができるでしょう。

冷暖房の効率が落ちる、家具の配置が難しいといったデメリットもありますが、少し工夫するだけでグッと住みやすくなるはずです。マイホームは決して手の届かないものではありません。ローコスト住宅についての知識を身につけ、前向きにマイホームの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

(最終更新日:2019.10.05)
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