経験者に学べ!中古住宅の内見ではココをチェックするべし

多くの人にとって、一生に一度の大きな買い物である家。よく考えずに決めて、住み始めてから「こんなはずじゃなかった」となるのはできるだけ避けたいものですね。そこで、中古住宅を購入した方々に「入居してから感じた、内見時に見逃していたポイント」についてアンケート調査を実施しました。中古住宅の購入を検討されている方、必見です!

意外と多い、サッシのゆがみと水回り問題

アンケートの結果、窓やサッシのがたつき・ゆがみ、水回りについてのチェックが甘かったという人が多く、次いで多かったのは動線についての回答でした。

<窓やサッシのがたつき・ゆがみ>

・一部サッシや建具のがたつきです。面倒くさがらずに、全てのサッシや建具の扉を開け閉めすべきでした。(40代/男性/正社員)

・床のヘコミ、少し斜めになっていたりするところがあるので気をつけたほうがいいです。(20代/男性/パート・アルバイト)

・入居後に窓のサッシがかなり傷んでいることに気がつき、掃除をしてもあまりきれいになりませんでした。サッシ自体が歪んでしまっているのか、網戸を新しいものに替えても隙間が空いてしまい、夏場は虫が入ってきてしまうのが悩みでした。(20代/女性/個人事業主)

・クロスなどの継ぎ目などの細かな部分で劣化やはがれがあったりする事もあります(40代/男性/正社員)

・ドアや窓に限らず、収納の扉など、開閉可能な場所はすべてチェックすると良いと思います。中古の場合、歪みなどで開きにくくなっている場合もあるので見逃さないようにしましょう。(30代/女性/正社員)

・見ただけでは家の歪みを発見できないので、ビー玉を所持して転がすと良い。(30代/男性/正社員)

・壁の補修とか畳とかは変えてあったのですが、扉の立てつけとか悪かったです。ふすまを閉めても隙間が空いています(50代/男性/正社員)

・引き戸のがたつきや窓ガラスのしまり具合が悪かったこと。内見時に目に見えるところはよくチェックしたつもりでしたが、ドアや窓ガラスの開け閉めまではしていなかったので、入居したあとに気がつきました。(50代/女性/専業主婦)

<水回り>

・扉の開け閉めや水回りなどは、実際によく動かして問題がないかどうか確認する必要があります。(50代/男性/正社員)

・水回りの不具合や、床のきしみなど。雨漏りも住み始めて雨が降ってから気づきました。(30代/女性/専業主婦(主夫))

・水回りの端っこ辺りは見逃しがちです。家具などを入れても隠れないところに汚れが目立ちました。(40代/女性/個人事業主)

・一見綺麗に見えるトイレ・洗面台・風呂・流し台などは実際使うとけっこう古くなっていて予想よりも短期間で修理や取替えが必要になることがある。(60代/男性/正社員)

・お風呂のシャワーの水圧などは時間帯によって変わってしまうこともあるので内見ではなかなかわからない(40代/男性/パート・アルバイト)

・実際住んでみての使い勝手や導線は一度見た時じゃわかりませんね。特に洗濯機周りの洗面台は、その時良くても実際使ってみると使いづらかったりします。(30代/男性/経営者)

・押入れなどの収納部分とトイレやふろ場の配管部分などを見逃しました。(30代/男性/個人事業主)

・コンセントの位置や雨戸の有無、庭や玄関周りにある外水道の場所など。(30代/女性/専業主婦)

サッシのゆがみは意外と多いようです。実生活では当然、開け閉めは毎日のようにしますので、物件に直に触れられるチャンスを活かし、すべてのドアやサッシを実際に動かしてみるのが重要といえるようです。水回りについて、雨漏りなどは特に内見時に見抜くのは難しく、生活してみないと分からないことも多いため、内見の限られた時間ではどうしても見逃しやすいポイントであることがうかがえます。いかに実生活を想定できるかが内見のポイントになるようです。

実際の生活を見据えた視点が大切!

家を購入する際、間取りやデザインはもちろん重要です。しかし、見た目だけでは分からない窓や床のゆがみや水回りの不具合は、生活の質を大きく左右するもの。大きな買い物であるゆえ、考えなければいけないことがたくさんあり、細かいポイントはつい後回しになったり見逃したりしてしまいがちです。実際に物件を前にすると、気分が盛り上がってしまい大事なことを確認しそびれることもあります。後悔しない家探しに、経験者の意見をぜひ役立ててみてくださいね。

■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2017年10月10日~24日
■有効回答数:100サンプル

(最終更新日:2019.10.05)
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