夢の住宅購入!のはずが住んだら出てきた「後悔している失敗ポイント」は?

自分だけの城ともいえる憧れのマイホーム。いろいろと調べつくして、いざ夢の住宅購入へと踏みきったはずでも、実際に住み始めてみたら何かが違う、こんなはずじゃなかった、なんてことも実際にはあるのではないでしょうか。そこで今回は、住んでみて初めて分かる「住宅購入時には思いもよらなかった失敗ポイント」についてアンケートをとってみました。

内装・設備、収納などに関する不満が多く聞こえる結果に!

アンケートの結果、キッチン・お風呂などの水まわり面から、ベランダ・リビング・トイレ・収納などの設備についての失敗談が目立つ結果となりました。

【毎日使う水まわりが不便】
・新築で打ち合わせの時間がなかったのでキッチンをお任せにしたら、使いにくい配置になってしまったこと。(40代/女性/パート・アルバイト)
・風呂場のデザインを考える際ですが、当時は水はけがいいと思い、四方に排水溝が張り巡らされているタイプを選びました。しかし、実際使い始めてみると、とにかく掃除が大変でした。知人の家の風呂場について聞いてみても、皆さんやはり排水溝は一カ所のタイプにしていました。これだけは失敗したなあと思いました。(20代/女性/専業主婦)
・トイレを一つだけにしてしまった事が悔やまれる。食中毒になった際にえらく苦労しました。(30代/男性/正社員)

【リビングの位置、玄関の大きさ】
・自営業なので家に居ることが多く、家族がゆっくり過ごすリビングは、もうちょっと仕事場より離れた場所にすればよかったと思っている。(50代/女性/専業主婦)
・玄関のドアが狭くて、荷物を運び入れる際に入れるのが大変で失敗した。(30代/男性/経営者)

【ベランダに屋根を付けなかったこと】
・2階のベランダをもう少し広めに作るべきだったと思ってます。また、屋根もつけたかったです。(40代/男性/正社員)
・ベランダに屋根をつけておけば良かったと後悔してます。(30代/女性/専業主婦)
・ベランダに屋根をつけなかったけど、後から出掛けたりする時にあった方が便利だと気付いて取り付けた。10万以上したのではじめから取り付けてもらい、その分必要のない樹木などをやめれば良かった。(30代/女性/専業主婦)

【窓を複層ガラスにすればよかった】
・私たちが家を買った時は、複層ガラスはつけなかったたのですが、冬は寒くて寒くてそれに結露も凄かったです。少々高くても、複層ガラスにすれば良かったと思います。(60代/女性/専業主婦)
・予算との兼ね合いがありますから、全てに満足というわけにはいきません。ですが、冬の結露を考えると窓を複層ガラスにしておく方がよかったと思います。あとから付け替えることもできますが、見積もり取ったり工事の日程を決めたり大変でした。(40代/女性/専業主婦)

【エアコン、感知式照明、ロールカーテン】
・節約のため、2階の寝室のエアコンを付けなかったが、後付けでは配管などがきれいに仕上がらなかった。大した金額ではないので、新築当初から設置すれば良かった。(40代/女性/正社員)
・廊下やトイレ、ウォークインクローゼットなどが自動の感知式照明を取り入れています。電気店のおすすめでランニングコストもそれほどかからないからと言われて導入しましたが大失敗です。トイレでは子どもが使用中にすぐ暗転するし、クローゼットでは服を選んでいるうちに消えるし、最悪です。(40代/女性/個人事業主)
・ロールカーテンを多く取り入れたのですが、レースカーテンの効果がないのと、掃除がしにくいので後悔しています。(30代/女性/専業主婦)

【収納が少ない】
・住居スペースを優先してしまい、収納が少ないのでもっと収納を多くすればよかった。(40代/女性/専業主婦)
・部屋の広さはしっかりとあったのですが、収納の量が少なすぎたのが残念。(40代/女性/派遣社員)
・収納スペースが思ったより狭かったことです。物が入らなくなって困っています。(30代/女性/パート・アルバイト)

【マンションの階数、共有施設、駐車場について】
・マンションの中層階を購入したのですが、その後、家の前の駐車場に別のマンションが建ったので、プライバシーの面からもう少し高いフロアを購入しておけば良かったと思いました。(40代/男性/正社員)
・共有施設が充実しているマンションを選びましたが、実際に使用する機会が少なく、維持費を払うのがもったいないと感じています。(30代/女性/専業主婦)
・マンションなので、駐車場までの移動が面倒くさい。機械ではなく自走式だからまだマシだけど、忘れ物をすると取りに帰るのが面倒。(30代/女性/専業主婦)

次いで、間取りや外壁、デザイン、耐震性に対する意見も

実際の生活面での意見として、間取りをもっとこうすれば良かったとう声がある一方、デザインについても後悔しているという人も一定数いるようです。

【間取りで失敗】
・バリアフリーにしなかったことです。祖父母が転倒しやすく危ない目に遭ったのでバリアフリーをしておいたら良かったと思います。(20代/男性/パート・アルバイト)
・3階建ての一戸建て住宅を購入したこと。若い時は良いが、高齢になると3階まで行くのが大変。(40代/男性/正社員)
・やはり、現状のことを考えすぎて、先々住みにくい間取りを作ったことです。(40代/男性/個人事業主)
・子ども2人のつもりで家を建てましたが、3人でした。もっと間取りなどを融通のきくように設計すればよかったです。(40代/女性/専業主婦)
・ダイニングスペースが吹き抜けになっていると素敵だと思ってそのようにしたが、夏冬のエアコン代がかさむことに気づき、失敗したと思った。(40代/女性/正社員)
・階段のスペースをもっと取るべきだった。階段が急になってしまい、危ないので。(30代/女性/専業主婦)
・それぞれが部屋に引きこもらないように、極力オープンスペースにしたら、オープンすぎてプライバシーがなすぎた(50代/女性/専業主婦)

【外壁やデザインに後悔】
・注文住宅でしたが、外壁と内装のクロスをもう少し吟味して決めたら良かったです。(50代/男性/正社員)
・外壁の色をグレー系統にしたのですが、年数が経過すると余計に古く見えます。(50代/男性/公務員)
・強いて言えば、コンクリートブロックの外壁にした事でしょうか。風通しが悪いです。(40代/男性/無職)
・設計は独立してやっている設計士さんに頼んだのですが、庭のデザインが一番失敗でした。庭は専門の業者さんに頼めばよかったと思っています。(50代/女性/個人事業主)・玄関のドアをもっとセンスの良いものにすればよかったと感じた。(40代/男性/正社員)
・デザインを自分だけで考えてしまって、デザインが変になってしまった。(20代/女性/無職)

【駐車場のスペース、位置】
・購入当初は、庭付きだったのでガーデニングに力を入れようと考えましたが、今はそれも面倒になり、駐車場にすれば良かったと後悔しています。(30代/女性/専業主婦)
・住居のほうばかりに気が入ってしまい、駐車場を広くすればよかったと思いました。(30代/女性/パート・アルバイト)
・間口とガレージの位置関係。積雪地域なので冬場は除雪がいるが、玄関とガレージが離れていて、生活しやすいようにと考えると間口~ガレージの間の除雪が必要だった。もっとガレージが近くなるような位置に間口を設置すればよかった(30代/男性/正社員)

【耐震性に難あり】
・地震が起きた時に、新築にも関わらず、壁にひびが入っていたこと。(30代/女性/専業主婦)
・住宅購入をして5年ほど経った頃に東日本大震災が発生し、住宅の壁に亀裂が入ってしまったことが、失敗でした。(20代/男性/正社員)
・住み始めた頃、頻繁にミシッという音がしており、その後震災が起きてからは壁に数カ所ヒビが入ってしまいました。今も時々音がするので、やや欠陥住宅なのでは、と思っています。(30代/女性/パート・アルバイト)

立地、周辺環境、近隣住人についても考慮すれば良かったという声

【最寄駅から遠い】
・景色が素晴らしく、自分たちが住んでいる街並みを見渡せる場所に住宅を購入したが、駅から遠く、通勤が非常に不便になった。(50代/女性/派遣社員)
・駅から遠いこと。最初は若いから大丈夫だと思っていが、遠いうえに坂がきついので段々しんどくなっていった。(30代/女性/専業主婦)
・駅から遠い物件が安くて購入しましたが、やはり駅から遠いのはタクシー代などもかさみ失敗した。(20代/男性/正社員)
・駅から離れている物件を購入したことです。駅から遠いと家まで帰るのが大変だと感じた。(20代/女性/パート・アルバイト)
・最寄駅から徒歩20分ぐらいかかる距離の場所で購入してしまったこと。(40代/女性/専業主婦)

【立地が悪い】
・あまりお金がなかったので、郊外に住宅を建ててしまったことです。会社が遠くて大変です。(30代/男性/正社員)
・立地が悪く、日常の買い物をするにも、仕事に行くにも不便であること。(20代/女性/無職)
・駅から徒歩10分以内で新築のデザイナーズ。住宅自体は非常に満足していますが、家までの道のりにかなり急な坂が。毎日坂を登るのが本当に辛いです。(20代/女性/正社員)
・通勤の利便性を考えて駅近物件にこだわって駅徒歩1分の一戸建てを購入しましたが、人通りが多くて騒がしく、たばこのポイ捨てなどが多いところ。(50代/男性/正社員)

【近隣住人をリサーチすべきだった】
・家そのものより、隣近所にどんな人が住んでいるかのリサーチが足りなかった。周りに変人がいると住みにくいです。(40代/女性/派遣社員)
・物件の良さだけ重視してて、周りにどんな人がいるか調べてなかったこと。(30代/男性/正社員)
・隣にどんな人が住んでいるのか、確認しないで住宅を購入したため失敗しました。(40代/男性/正社員)
・近所の人の事は気にしないで買ったので、今になって思えばなぜこの場所の家を買ったのかと思います。(50代/男性/正社員)

【周辺環境をもっと調査すべきだった】
・家の近くに大樹があると野鳥の糞により布団干しが困難になる。目の前にある学校の桜のせいで鳥がすごいです。(40代/女性/専業主婦)
・周辺環境について、もっと念入りにリサーチすべきだったと思いました。(40代/女性/個人事業主)

お金の面。予算のかけすぎや住宅ローン選びについて

【オプションや家具に予算をかけすぎた】
・ついついオプションを増やしてしまい、最終的にはかなりの金額になってしまったこと。今思えばいらないものが多い。(30代/男性/正社員)
・浮かれて高いドアやキッチンを作ってしまいました。子どもにどんどんお金がかかるようになり、ローンが厳しいです。(40代/女性/専業主婦)
・住宅購入で一流の住宅メーカーに注文住宅を発注して建築したが、その後の住宅資材などの追加購入時は高額のメンテ費用がかかりスタンダードの住宅メーカーにしておけば良かったと失敗したと思った。(60代/男性/派遣社員)
・せっかく住宅購入するのだからと気が大きくなって、いろんな家具を買い換えたことです。使えるものは買い換えずに使えば良かったと思いました。(30代/女性/個人事業主)

【住宅ローン選び】
・住宅ローンを組む際、変動金利と固定金利があるが金利が変わらない固定金利にしておけばよかった。(30代/男性/個人事業主)
・住宅ローンの金利が契約後に引き下げになったので、住宅購入のタイミングを間違えた。(30代/男性/正社員)
・35年ローンを組んでしまった事が最大の失敗です。もう二度と組みたくないです。(40代/男性/正社員)
・住宅ローンのボーナス払いを多くしたこと。負担が大きくて大変でした。(60代/女性/専業主婦)
・言われるがまま、銀行の住宅ローンを組んだら、他の銀行よりも遥かに高い金利だったことが判明。その後、借り換えをしましたが、やはり 自分たちでも 情報を取得しないと言いなりで損するなぁと痛感しました。(40代/女性/個人事業主)
・頭金を貯めることが出来ずに購入したため、毎月のローン支払金額が高く、負担に感じる。(40代/女性/正社員)

【土地が値下がりした】
・土地代が高い時期に買ってしまったので、もう少し待てば良かったと思います。(20代/女性/専業主婦)
・住宅購入で“これだけは失敗した”と思うことは、バブル時に購入したことです。大分高い時期に買ってしまった。(50代/男性/正社員)
・価格が下落していることを知らずに、戸建ては無理と諦めていたが、案外安かった。もっと早く探すべきだった。(60代/女性/専業主婦)

メリットの裏にはデメリットも。キラキラ面の陰に落とし穴が!?

住宅を選ぶ時にはどうしても目に見える面に気を取られてしまいがちですが、実際に住んでみるとデザイン性は高いのだけど立て付けが悪かったり、ちょっとしたことで壁にひびが入ったりなどそれまでわからなかったことが見えてきます。景色は最高だけれど毎日の通勤通学が辛かったなんていうことも、生活してみないとわからないことが多いようです。全般的にデメリットにまであまり意識がまわらず、大事なポイントを見落として失敗につながっているケースが少なくないことが伺えました。ついキラキラとした素敵な面にばかり気を取られて実生活におけるデメリットが見えなくなってしまうのが住宅購入の落とし穴と言えそうです。

■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2017年8月10日~24日
■有効回答数:100サンプル

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(最終更新日:2019.10.05)
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