大和ハウス工業株式会社が今年の「母の日」に合わせて実施した「家事」に関する意識調査が大きな反響を呼び、妻が負担に感じる「名もなき家事」がテレビ番組やSNSで話題となった。調査では、「家庭での家事分担の比率」について、夫は「夫3割:妻7割」と回答する一方、妻は「夫1割:妻9割」と回答。家事の分担意識に大きな差があり、そのことがストレスに繋がっていることが分かった。
今回、同社で働く女性1,019名を対象に、同様の調査を行ったところ、職場で女性活躍推進を進めているにも関わらず、家庭内では家事負担を強いられる女性が多く存在している実態が明らかとなった。家事負担の割合についての質問では、「夫1割:妻9割」20.4%が最も多く、「夫3割:妻7割」16.4%が次に多い結果に。一般の調査結果よりも夫の家事参加の割合は高いものの、6割以上の家庭が「妻の家事負担が7割以上」となっている。
また、「食事の献立を考える」「溜まったゴミを捨てる」など、毎日やらなくてはいけない仕事については9割以上の人が家事だと認識している結果が出たが、頻度が少ない仕事ほど、家事認識に差が出る結果に。配偶者にやって欲しい家事について、「学校役員の会合」「町内会の行事」など夫が気付いていない「名もなき家事」があがったほか、夜遅くなるときの「食事の支度」「食器洗い」など共働きならではの悩みの声も多くみられた。
「名もなき家事」をシェアしてもらうためには、家族で話すことが大切という意見も多くみられた。家事をシェアすることで得られる家族の時間や居心地のよい空間を覚え込ませること、家事をしてくれた相手に感謝の気持ちを持つことが自発的に家事を行う習慣につながる。また、意識せずに片付けができるように動線を設計したり、収納をわかりやすくしたりするなど、家づくりを工夫することで家事負担が減らせるという意見もみられた。
同社では、約10年前から人事部内に専任組織を設置し、女性活躍推進に取り組んでいる。女性社員の能力開発と育成する環境づくりを目指す段階で、女性社員が日々悩んでいた「家事負担」というテーマが出てきた。そこから「家事負担を軽減させる家づくり」という新たなアイデアが生まれ、今回の『家事シェアハウス』が誕生した。
『家事を分担するのではなく、家事をまるごと家族全員で「シェア」する』ことを考えた戸建て住宅「家事シェアハウス」は、7月15日~17日の3日間、全国100カ所で見学会を開催。また同社の公式チャンネルで公開された動画は視聴回数が160万回を突破し、話題となっている。
ニュース参照元:PR TIMES
ニュース情報元:家事シェアハウス WEBサイト