株式会社マンダムは、汗やニオイが気になるクールビズシーズンに、ビジネスシーンにおいて発生するニオイ問題の現状や働く人々の意識、職場での対策に関する調査を実施した。
調査の結果、クールビズシーズンに気になることの第1位は「ニオイ(体臭)」、2位「汗をかく」、3位「汗染みができる」となった。「汗をかく」という“自身の不快感”よりも、「ニオイ(体臭)」という“周囲の不快感”になりうる点を気にする人が多く、働く人々のニオイに対する意識の高さがうかがえる。このような中で、“自分のニオイ”や“他人のニオイ”が気になって集中できないと答えた人は、合わせて56.2%存在した。特に「他人のニオイが気になって集中できないことがある」と答えた人は31.2%で、約3人に1人存在していることが分かる。具体的に仕事に支障が出た原因として、「会議室に充満し、集中できない」「気分が悪くなった」「取引先からニオイ(体臭)についてクレームが入った」という意見があがった。
ビジネスシーンに存在する様々なニオイの中で、特に「嫌だ」と感じるものの1位は「体臭」64.9%、続いて「口臭」59.3%、「タバコのニオイ」55.5%という結果だった。体臭、口臭、香水などのニオイを原因として、周囲に不快な思いをさせる行為「スメルハラスメント(スメハラ)」の認知も拡大している。
今回の調査で「スメルハラスメント(スメハラ)」という言葉を「知っている」と答えた人は45.8%で、2014年には20.1%だった認知度が2倍以上に拡大している。さらに、「聞いたことがあるが、詳しくは知らない」まで含めると、74.4%にのぼった。また、男女別に見ると女性の認知率の方が約10%高い結果となっており、女性の方がニオイに対して関心を持っていることが推測される。
今回の調査で、職場に「スメルハラスメントがある」と答えた人は、全体の40.1 %で、その内61.6%の人が「問題である」との認識していることも分かった。また、こちらの結果も男性よりも女性の方が10%以上高い結果となっている。
このように「職場にスメルハラスメントがある」と認識している人が4割いる一方で、「職場としてニオイ対策への取り組みがある」と答えた人は約1割とギャップも存在していた。具体的な対策内容としては「消臭スプレー等の社内設置」「空気清浄機の設置」「換気」など、職場にこもってしまった不快なニオイに対する対策が中心で、原因となる個々人のニオイ(体臭・口臭・香水等)に対する対策はあまり実施されていなかった。
今回の調査結果より、職場におけるニオイ問題が表面化する一方で、取り組みの実施率との間にはギャップがあることが分かった。また、「集中できない」といった具体的な仕事への支障があるものの、ニオイ(体臭)については個人に指摘しにくいという声も多く、もはや個人の問題ではなく、職場が対処する課題として正しい認識と適切なケアを学ぶ等対策を講じていくことが必要だ。本格的な暑さを迎える前に自身も周囲も清潔で快適な環境で過ごせるよう最低限のエチケットを意識する必要がある。
■調査概要
□時期:2017年5月
□エリア:東京、大阪
□対象:25~49歳の働く男女1,028名(男性525名、女性503名)
□方法:インターネット調査
ニュース参照元:PR TIMES
ニュース情報元:株式会社マンダム