不動産投資動向に関する意識調査。昨今の副業ブームで20代の投資家が急増

中古不動産のプラットホームを運営する株式会社GA technologiesが、20代~50代の男女456名を対象に、不動産投資動向に関する意識調査を実施した。

不動産投資経験者の3割(30.9%)は年収400万円未満、半数(48.4%) は500万円未満

【不動産投資家の年収】今時の不動産投資経験者の約3割は年収400万円未満、全体の約半数(48.4%)が500 万円未満

調査の結果、不動産投資経験者の30.9%が年収400万円未満と回答。500万円未満は48.4%と約半数に及ぶことが判明。特に20代では40.0%が年収400万円未満、65.8%が500万円未満となった。

【不動産投資家の職業】不動産投資経験者の半数(53.6%)が「会社員」、続いて多かったのが「専業主婦(主夫)」の14.7%

不動産投資経験者の職業を尋ねたところ、53.6% が「会社員」と回答。続いて多かったのが「専業主婦(主夫)」の14.7% となった。

20代の不動産投資経験者の4割以上(41.7%)が”副業感覚”で始めている

20代の不動産投資家の68.3%がこの2年以内に不動産投資を開始しており、彼らの41.7%が“副業感覚”で始めていることも判明した。

このほか「貯蓄の代わり」「老後の不安のため」という回答があり、「就職先に不安を感じ、保険としてお金を稼ぐ手段がほしかった」(20代/女性)、「将来的に独立起業を検討しており、その資金を蓄えるために不動産投資を考えた」(20代/男性)という声も聞かれた。

東京オリンピックやリニアモーターカー開通、羽田空港国際化など、特定都市での文化事業やインフラの整備などが、不動産投資のきっかけになっていることもわかった。

【不動産投資を始めた時期】20代不動産投資家の2/3以上(68.3%)がこの1−2年内に不動産投資を始めている

20代の若い世代の投資家は48.3%がファーストコンタクトから1ヶ月以内に契約。50代では32.7%が半年以上かけていることに比べ、非常にスピーディーに意思決定を行っていることが明らかになった。

【不動産会社を知ったきっかけ】不動産会社( サービス))を知ったきっかけ、20 代の1 位は「セミナー」(37.5%)

不動産会社(サービス)を知ったきっかけとしては、20代の1位は「セミナー」37.5%。主なコミュニケーション手段は「対面」45.0%、「メール」19.7%、「電話」16.0%と続いた。

不動産会社への不満、1位は「営業がしつこい」、2位が「返信が遅い」

【不動産会社への不満の有無、不動産会社への不満の内容】不動産投資経験者の約半数(45.2%) が不動産会社への不満あり。不満の内容の1 位は「営業がしつこい」(31.4%)、続いて2 位が「返信が遅い」(15.6%)。

また、不動産投資経験者の42.5%が不動産会社に対してなんらかの不満があると回答。その内容は1位が「営業がしつこい」31.4%、2位が「返信が遅い」15.6%で、プッシュ型の営業スタイルやコミュニケーション内容に不満を持つユーザーが多いことが判明した。

【不動産会社選びのポイント】不動産選びのポイントは、「実績重視」が4 割以上(42.1%) でトップ 2位が「コミュニケーションのスピード」(20.4%)

不動産会社選びのポイントについては、「実績重視」が42.1%でトップ。2位が「返信の速さ、コミュニケーションのスピード感」が20.4%という結果だった。

まとめ

ここ1 〜2年以内に“副業感覚” で不動産投資を始める20代の若者が増えているという実態が分かった。また、平成生まれの彼らは、「実績」などを重視した堅実なリサーチを行う一方で、スピーディーな意思決定を行うという彼らの独特の投資スタイルが明らかに。

その背景には、終身雇用から転職や起業が当たり前になった働き方の変化や、低金利時代や老後への対策から、主体的に資産運用を行う姿勢がると同時に、東京オリンピックの開催やリニア開通など文化事業や都市インフラの整備などが、具体的なきっかけになっている。

■調査概要
□対象条件:不動産投資の経験があると回答した、20代から50代の男女
□実施期間:2017年4月12日~21日
□調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
□有効サンプル数:456サンプル(年代別サンプル数:各年代男女50 数サンプルずつ)

ニュース参照元:PR TIMES
ニュース情報元:株式会社 GA technologies

(最終更新日:2019.10.05)
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