今の住まいが賃貸なら、“いつかマンションを買いたい”と思ったことはないでしょうか? しかし、買う場合は賃貸以上にいろいろな下調べや準備が必要です。家を買いたいと考え始めてから、どのくらいの期間で入居するのが一般的なのでしょうか。今回のアンケートでは、新築マンションを購入した100人を対象に「検討を始めてから入居するまでの期間」と、「入居時期から逆算してどれくらい前から準備を始めていたか」について調査しました。
住宅購入の検討から入居までは「1年以上前」が多数派!
【質問】
【新築マンション購入者に聞く】住宅購入を検討してから入居するまでの期間について教えて下さい。入居から逆算して、どのくらい前から具体的に動き出しましたか?
【回答数】
1ヶ月前:6
3ヶ月前:15
半年前:24
1年前:27
それ以上前:28
購入するなら慎重に、たっぷり時間をかけて
アンケートの結果、1年以上前から準備を始めるとするものが最も多い回答となりました。
【1年以上前】
・3年ほど悩みましたし、意外とお金の工面などで手間取りました。(30代/男性/正社員)
・決めたのはいいけれど、長々迷って何もしなかった時間が長かった。(30代/男性/パート・アルバイト)
・特に購入期間を決めていなかったので、気にいる物件が出るまで待った。(30代/男性/派遣社員)
・最初のうちはどんな暮らしがいいのか、どんな立地がいいのかをはっきりさせるために試行錯誤していたので。(40代/女性/個人事業主)
・決して安い買い物ではないので何年もかけて、研究し調査して、後悔をすることがないようにいろいろと動いた。(40代/男性/パート・アルバイト)
・子どもの進級や進学を見越して考え始めました。だいたい1年から1年半前くらいに情報収集を開始しました。(40代/女性/個人事業主)
・住宅ローンの検討や立地条件、周囲の環境などを調べるのに3年かけました。(40代/女性/正社員)
・場所をどこにするか、どういう家を建てるか、予算内に収まるかなど色々考えなければならなかったから。(20代/男性/正社員)
・結婚した当初からいずれはマンションを購入したいと考えていたので、どの地域がいいか調べるところから始めて、実際に購入まで2年近くかかりました。(40代/女性/個人事業主)
1年以上前から準備を始めた人は、資金面での準備だけでなく、価値観の見極めに時間がかかったり、大きな買い物を前にして迷いが出てしまったという声も多くありました。購入を急いでいないゆえに、納得いくまで検討段階の一つ一つに時間をかける傾向が強く出ています。いい物件が出るまで待てる余裕が、入居まで1年以上という結果につながったようです。
大きな買い物もきっかけがあれば買いやすい
【1年以上前】から準備する人と僅差だったのは、【1年前】。以降、【半年前】、【3ヶ月前】、【1ヶ月】と続きます。
【1年前】
・高価な買い物の為、じっくり希望に沿った場所を探したいと思ったから。(40代/男性/正社員)
・マンションの新築情報チェックと不動産店舗への調査をして、立地条件や生活圏情報を入手しないと安心して住めない。(60代/女性/専業主婦)
・計画はかなり前から行わなければ住宅ローンなどの審査にも時間がかかるから(40代/男性/正社員)
・マンションの内装や外観の情報だけでなく、1年前から検討したり、現地に赴いたりすると、日当たりや地域の行事など、生活していくうえでの一通りのことを肌身で感じることができ、自分に適したマンションかどうかが分かるからです。(40代/男性/正社員)
・モデルルームを見て、部屋のレイアウトや壁紙、キッチンなどを検討したかったからです。(30代/女性/パート・アルバイト)
【半年前】
・引っ越しの手続きや、銀行とのやり取り、引越し準備と新居で必要なものを揃える準備期間を長めにとりたいと思い半年費やした。(30代/女性/専業主婦)
・子どもの学校の都合。ちょうどタイミングの良い4月や9月で転校させたいから。(40代/男性/正社員)
・半年くらい前から具体的に探し始めたと思います。すぐに決めないことが良かったです。(40代/男性/正社員)
・入居時期に特別なこだわりがなかったので、自分のペースで進めていたら結果的に半年くらいかかりました。(20代/女性/学生)
・見学会を行い、何回も見に行ったので、それで3ヶ月かけた。契約後はいろいろ手続きで2ヶ月ほどかかった。(30代/女性/正社員)
・良い物件が見つかればすぐに購入したかったのですが、結局気に入る物件と出会うまでに半年ほどかかりました。(50代/女性/専業主婦)
【3ヶ月前】
・消費税が3%から5%に上がる直前だったので、ゆっくり考える暇がなかった。(40代/男性/正社員)
・広告を見て気に入って新築マンションを購入しました。信じられないくらい全てがスムーズに進み、好立地の新築マンションに3ヶ月で入居できました。(40代/女性/パート・アルバイト)
・二重生活の期間を短くして、家賃やローンの無駄を省きたいと思ったため3ヶ月ほど前から動き出した。(60代/女性/専業主婦)
・もともと家を購入するつもりはなく、ゴールデンウィークに暇だからモデルルームに行ったのがきっかけ。すでに建てられていたマンションだったため、ほぼすぐ入居だった。(40代/男性/公務員)
・決めるつもりはなかったが、3月に一番物件が出てくると聞き買ってしまった(30代/女性/専業主婦)
・新しい勤務地の関係もあり、早く新居を決めなければならなかったのですぐに決めた。(20代/女性/正社員)
【1ヶ月前】
・長い間「こんな場所のマンションの部屋が手に入れられたらいいな」と漠然と理想を考えていましたが、具体的なアクションは特に取っていませんでした。しかし、自分にとって理想的な物件が売りに出されていたのを折込広告で見かけ、費用もなんとか工面できる範囲だったので、すぐモデルルームに駆けつけ決めました。(50代/女性/無職)
・漠然と「マンションが欲しいな」と考えてはいたが、実際行動に移したのは1ヶ月前。(30代/女性/専業主婦)
・できるだけ早期に引っ越しがしたかったので、頑張りました。今は満足です。(50代/男性/公務員)
1年前からになると、物件購入に向けて具体性が増します。十分な時間を確保してマンションを購入するには1年という時間設定がちょうどいいのかもしれません。モデルルームの見学に赴き内装などをじっくり選ぶと、必然的に時間がかかってしまいます。また、住宅ローンを考えている人は審査に一定の時間がかかるため、余裕を持って準備を進めることになります。入居まで半年を切った人たちは、勤務先や学校の都合、住んでいたところを出ていかなくてはならなくなったなど、外部環境の変化が影響して購入にいたっている様子が見られました。
物件も縁!即行動に移せる準備も大切
明確な理由がある場合は動きやすいですが、住宅は高額な買い物だけに多くの人にとってはきっかけが難しいかもしれません。後悔しないように準備は念入りにしたい一方、あまり時間をかけすぎると間延びしてしまうという意見も。いい物件に出会えるかどうかは、縁の側面も強いものです。将来的に物件を購入したいと考えている人は、資金面の準備をしながら、良さそうなところがあったらすぐ動けるように体制を整えておくことも必要でしょう。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2017年5月11日~25日
■有効回答数:100サンプル
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(最終更新日:2019.10.05)