日本は中高年、アメリカは若年層の野菜摂取量が多いことが判明。野菜摂取に関する意識調査

カゴメ株式会社は一般社団法人「ファイブ・ア・デイ協会」が、日本人の深刻な野菜摂取不足の解消を目的として制定した。「31日は菜(さい)の日」に合わせて、日本の首都圏在住男女1,000名とアメリカ ニューヨーク周辺在住男女1,000名の計2,000名に対し野菜摂取に関する意識調査を行った。

野菜摂取量は日本は中高年、アメリカは若年層が多い

日本とアメリカで1日の野菜摂取量を調査したところ、年代別で野菜摂取の平均皿数(1皿70g程度換算)をみたところ、今回の調査では、日本は中高年ほど野菜摂取が多く、アメリカは30代以下の方が野菜摂取量は多いことが明らかになった。

アメリカの若年層は野菜摂取意識が高く、1日に必要な摂取量を知っている

野菜に関する考え方や行動を調査したところ、日本よりアメリカの方が野菜摂取に関する意識の高い人が多く、中でもアメリカ30代の若年層が高い結果になった。また、「成人が1日に食べるべき野菜の量を知っている」に関しては日本と大きく差がつく結果となり、両国の野菜摂取に関する食育の普及に違いが見られた。

アメリカは手間を省いた料理が多く、野菜摂取のバリエーションも豊富

食事の摂取方法に関して調査したところ、アメリカは「料理の素や簡便調味料」、「キット・セット」、「加工食品」など手間を省いた料理をしている人が多い結果に。また、野菜はサラダ以外に「蒸し料理」や「焼き料理」などの加熱調理やジュース・スムージーや野菜加工食品などの摂取も多く、日本に比べて、野菜摂取のバリエーションが豊富なことが明らかになりました。

日本は手料理が多く、野菜は生食での摂取が多い

対して日本では、朝、昼、夕共に「手料理」で摂取している人が多く、野菜の摂取に関しては、「サラダなどの生野菜」や「炒め料理」での野菜摂取が多いことが明らかに。特に朝食でアメリカと野菜摂取のバリエーションの差が大きいことが判明しました。

【調査概要】
調査期間:「日本」2017年3月22日~23日、「アメリカ」2017年3月22日 ~31日
対象:「日本」首都圏在住の男女1,000人(20歳~69歳)、「アメリカ」ニューヨーク周辺在住の男女1,000人(20歳~69歳)
割り付け: 国(日本、アメリカ)、年代(20代、30代、40代、50代、60代)、男女各100名ずつ
方法:インターネットによるアンケート回答方式

今回の調査結果をうけて、料理研究家・栄養士の浜田陽子先生による「日本とアメリカの食育活動」と「ニューヨークの野菜摂取事情」、「忙しい方にオススメの野菜摂取方法」についてコメントをご紹介します。

日本とアメリカの食育活動について

 アメリカでは日本と比べて、学校給食の国家予算も膨大で児童の栄養摂取と共に、豊富な農産物を買い入れる事で農家の所得も安定させる等、国を挙げて食と健康の関わりを重視してきました。

また近年アメリカで「5A DAY(ファイブ・ア・デイ)運動」で、1日5皿分以上の野菜と200gの果物を摂取する運動で、両手のひら1杯分を70gとして、それを1日に5杯分摂れば必要量の350gが摂取できる、という実践のしやすさから若年層にもしっかり浸透しています。

ニューヨークの野菜摂取事情

 ニューヨークはトレンドの情報発信地でもあるため、働いている人のほうがよりアクティブに健康や食の情報を獲得し実践していると思慮。手作りへのこだわりが強く「生食」の野菜摂取に偏りがちな日本人に対して、ニューヨークの人たちは簡便調理品や加工食品をうまく使いこなし、蒸し料理や焼き料理も多く取り入れているという結果も印象的だ。日本人も手軽で、身近な野菜摂取方法を取り入れて行くことが「日本人の野菜不足解消」に繋がっている。

忙しい方にオススメの野菜摂取方法

 忙しく時間がない方にまずおすすめしたいのは、日本の食文化ともいえる「常備菜」や「作り置き」をする事。加熱調理のほうが、小さいカサで多くの野菜を摂取することができるため、生野菜サラダだけではなく、加熱野菜もしっかり取り入れる事が大切です。

 ニュース参照元:PRTIMES
ニュース情報元:カゴメ株式会社

(最終更新日:2019.10.05)
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