沖縄県豊見城市の新築戸建てを購入。再契約を経て悔いのない新居で暮らすHさん

豊見城市では外観の色が条例で定められているため、濃い色を全面に使うことができないと言う。そこで、白を基調に木目調のサイディングを貼り、メリハリを持たせている。ヨーロッパ調の赤瓦やサイディングは、Hさんの取引先のものを採用した。「沖縄の赤瓦と雰囲気が似ていてお気に入りです」。

■プロフィール
名前・性別 Hさん 男性
年代(購入時) 30代前半
職業・業種 管理職・サービス業
雇用形態・年収 正社員・520万円(収入合算・妻60万円)
家族構成 夫婦+子ども1人
勤務地・通勤時間 沖縄県恩納村・自動車60分
社会人歴・転職回数 9年・0回
勤務先の社歴(ローン実行時) 9年
■購入物件情報
豊見城市では外観の色が条例で定められているため、濃い色を全面に使うことができないと言う。そこで、白を基調に木目調のサイディングを貼り、メリハリを持たせている。ヨーロッパ調の赤瓦やサイディングは、Hさんの取引先のものを採用した。「沖縄の赤瓦と雰囲気が似ていてお気に入りです」。
物件所在地 沖縄県豊見城市
アクセス ゆいレール「赤嶺」駅 自動車10分
物件種別・間取り 新築建売戸建・2LDK
購入価格
頭金
約4,300万円
200万円
住宅ローン 全期間固定金利型(【フラット35】S)9割+変動金利(半年型)1割
住宅ローン 返済額
返済期間
月12万円(ボーナス払いなし)
35年
引越し前の所在地 沖縄県那覇市
購入前の家賃・間取り 月5万円 4LDK

沖縄に移住して結婚。その後、お互いの両親に薦められてマイホームを建てることになったHさん。土地を決めて、家づくりに向けて地鎮祭まで済ませたタイミングで、契約を白紙に戻したそうです。その理由と、その後の家づくりは? 詳しくお話を伺いました

沖縄への移住~結婚、豊見城市での暮らし

私は大阪で生まれ育ちましたが、祖母に会いに行ったり、旅行をしたりと、度々沖縄を訪れていました。沖縄の風土に惹かれ、「1~2年ほど暮らしてみよう」という気持ちで移住。アルバイトをしながら生計を立てていましたが、正社員として雇用されたため、定住を決意しました。

その後、妻と出会って結婚。豊見城市の賃貸マンションで2年ほど暮らしました。美しい街並みが広がるエリアで新しい家が多く、県外からの移住者がたくさん暮らしています。地域に馴染みやすく、隣近所はいい方ばかり。建物もセキュリティがしっかりしていて、住み心地が良かったですね。

豊見城市では外観の色が条例で定められているため、濃い色を全面に使うことができないと言う。そこで、白を基調に木目調のサイディングを貼り、メリハリを持たせている。ヨーロッパ調の赤瓦やサイディングは、Hさんの取引先のものを採用した。「沖縄の赤瓦と雰囲気が似ていてお気に入りです」
豊見城市では外観の色が条例で定められているため、濃い色を全面に使うことができないと言う。そこで、白を基調に木目調のサイディングを貼り、メリハリを持たせている。ヨーロッパ調の赤瓦やサイディングは、Hさんの取引先のものを採用した。「沖縄の赤瓦と雰囲気が似ていてお気に入りです」

那覇市内で注文住宅を建てようと計画

ただ、当時は約8万円の家賃を払い続けていましたので、お互いの両親から「マイホームを購入したほうが経済的なのでは?」と言われました。そこで、妻の実家で同居をさせてもらい、家賃出費を抑えてお金を貯めながら、住宅購入の構想を練ることになりました。

当初は、妻の実家がある那覇市で注文住宅を建てようと考えていました。不動産会社に知り合いがいるので土地を探してもらい、40坪ほどの土地を契約。施工会社も、不動産会社に地元の会社を紹介してもらいました。何ヶ月もかけて打ち合わせを重ねてプランが完成。地鎮祭も済ませました。

ウッドデッキは、施工を依頼したハウスメーカーの家を最初に見たときに設置されており、「自分たちも付けたい」と感じたそう。「夏はバーベキューをしたり、子どものプールを置いて遊ばせたり、子どもとご飯を食べたりと大活躍。子どもを目の届く範囲で遊ばせるのに、特に重宝していますね」
ウッドデッキは、施工を依頼したハウスメーカーの家を最初に見たときに設置されており、「自分たちも付けたい」と感じたそう。「夏はバーベキューをしたり、子どものプールを置いて遊ばせたり、子どもとご飯を食べたりと大活躍。子どもを目の届く範囲で遊ばせるのに、特に重宝していますね」

地鎮祭の後に出会ってしまった理想の家

家づくりは着々と進んでいましたが、実は設計担当の方が私たちの希望をなかなか受け入れてくれず、不満が溜まっていました。そんな中で「家を建てる参考になれば」と、様々な家を見学。木造住宅を得意とするハウスメーカーが手掛けた平屋をみたところ、吹き抜けの開放感やハイグレードな設備に魅了されてしまったんです。話を聞くと、かなり自由に設計してくれる様子。まさに、自分たちが理想としている家でした。

また、私は元々那覇市よりも、夫婦で暮らしてきた豊見城市で暮らしいと思っていました。妻も想いは同じでしたが、義両親は実家から離れてしまうことや埋立地であることに難色を示していましたね。

最大4台分の駐車スペースを確保。「人がたくさん来てくれる家になればという想いに加え、妻が自宅でネイルサロンを開く想定で、お客様用という意味合いもありました」
最大4台分の駐車スペースを確保。「人がたくさん来てくれる家になればという想いに加え、妻が自宅でネイルサロンを開く想定で、お客様用という意味合いもありました」

違約金を支払って契約解除。豊崎の建売住宅を購入

那覇市の土地は契約済みでしたが、幸いまだ購入はしておらず、違約金を払えば契約を取り消せる状態でした。気に入ったハウスメーカーの方に事情を話し、豊見城市に土地がないか尋ねたところ、「1つだけある」とのこと。早速紹介してもらったところ、83坪の広い土地で前面道路が広く暮らしやすそう。子育て環境を考えても「こちらで暮らしたい」と思いました。

契約解除手続きは淡々としていて、違約金の約200万円を支払うことでスムーズに解除できました。新たに契約したのは住宅供給公社の土地で、形式上は建売住宅です。でも、間取りの要望を聞いてくれますし、キッチンなどの設備も自分たちで見て好きなものを選ばせてくれました。設計担当の方が親切な方で、事細かにヒアリングをして希望を叶えてくれましたので、思い切ってお願いして良かったです。

夫人の要望で、白を基調とした対面キッチンをチョイス。シンクの内側や換気扇に至るまで白で統一している。
夫人の要望で、白を基調とした対面キッチンをチョイス。シンクの内側や換気扇に至るまで白で統一している。

住宅ローンは、ご両親も安心の固定金利を選択

住宅ローンの借り入れにあたり、沖縄には2つの地方銀行がありますので、どちらかにお願いする方が多いと思います。私も実際、契約し直す前に地元銀行で審査が通り、借り入れをお願いしていました。しかし、契約を解除してしまったので、同じ銀行に再度借り入れの相談をするのは、少し気が引けてしまいました(苦笑)。

そこで、ハウスメーカーさんが紹介してくれたネットバンクや、前回お願いしなかった地元銀行、アルヒ株式会社を検討しました。地元銀行は審査に時間が掛かると聞き、早々に除外。ネットバンクも、妻の収入に対して調査が必要と聞き選択肢から外しました。

アルヒ株式会社では、担当者が金利や月々の支払いについて、変動金利と固定金利の違いについても丁寧に説明してくださいました。義両親も固定金利の安心感に惹かれていましたので借り入れを実行。審査から契約まで、スムーズでしたね。

今後は、妻の収入が増える予定です。ボーナス時など収入に余裕が出ると思いますので、金利が高い変動分だけでも繰り上げ返済をしたいですね。

トイレは、背面に小物を置けるスペースを作ったり、手洗い器を追加したり、白と茶の壁紙を左右で貼り分けたりと手を加え、デザインにも使い勝手にもこだわっている。
トイレは、背面に小物を置けるスペースを作ったり、手洗い器を追加したり、白と茶の壁紙を左右で貼り分けたりと手を加え、デザインにも使い勝手にもこだわっている。

沖縄の伝統を守りつつ住み心地に配慮した間取り

沖縄の伝統的な家相の教えによると、玄関は南向きか東向きにする必要があるそうです。義両親に「必ず守って欲しい」と言われましたので、新居は南に玄関を設置しました。間取りは2LDKですが、2階に設けた20畳の大空間を3分割できるようになっているため、最大5LDKとして使えます。

現在は2階の一角にデスクを置き、自分の空間として活用。落ち着いて勉強ができますね。妻は自分の身長に合わせてキッチンの高さを低めに調整して貰ったため、「料理がしやすい」と喜んでいます。また、沖縄の家は浴槽がない家が多く、あってもお湯はり機能はほとんど設置されていません。新居にはお湯はり機能を搭載してもらいましたので、入浴時間も快適です。

リビングとウッドデッキを全開口サッシで繋ぎ、明るく伸びやかな空間を創出。「天気の良い日は開けて過ごすことが多いです」
リビングとウッドデッキを全開口サッシで繋ぎ、明るく伸びやかな空間を創出。「天気の良い日は開けて過ごすことが多いです」

木造住宅にこだわり、冬も暖かな住まいに

引っ越して以来、帰宅するととても落ち着きますし、友人も呼びやすくなりました。みんな「いい家だね」と言ってくれて嬉しくなりますね。子育て環境としても、徒歩圏内に大きな公園が1つ、小さな公園も2つあり、気軽に遊びに行けます。庭でもボール遊びをしたり、走り回ったり、のびのびと過ごしています。

実は家づくりを進める中で、私は木造で作りたかったのに対し、妻はRC造(鉄筋コンクリート造)派で意見が割れました。沖縄の家はRC造が主流なので妻の主張は当然だったかもしれません。結局木造でお願いしたのですが、妻の希望に違い外壁材を採用することで、妻も納得のデザインで家を建てることができました。冬に人を招くと「木造の家って暖かい!」と驚いてくださる方が多く、悔いのない家づくりができて良かったなと思っています。

(最終更新日:2019.10.05)
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