名前・性別 | Kさん 男性 |
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年代(購入時) | 50代前半 |
職業・業種 | 公務員・事務職 |
雇用形態・年収 | 正規雇用・1,000万円 |
家族構成 | 夫婦+子ども2人+母 |
勤務地・通勤時間 | 兵庫県西宮市・30分 |
社会人歴・転職回数 | 32年・0回 |
勤務先の社歴(ローン実行時) | 32年 |
物件所在地 | 兵庫県川辺郡 |
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アクセス | 能勢電鉄「日生中央」駅 自動車15分 |
物件種別・間取り | 新築注文戸建・3LDK |
購入価格 頭金 |
土地300万円・建物6,800万円 - |
住宅ローン | 全期間固定金利型(【フラット35】S) |
住宅ローン 返済額 返済期間 |
月19万円(ボーナス払いなし) 30年 |
引越し前の所在地 | 兵庫県西宮市 |
購入前の家賃・間取り | 月3万円(官舎) 3LDK |
転勤が多い職業柄、官舎や賃貸物件を転々としてきたというKさん。定年までのカウントダウンが始まり、マイホームを建てて定住することを考えるようになりました。趣味のバイクを好きなだけ眺め、整備しながら過ごせる夢の住まいが完成するまでを追いました。
各地の賃貸住宅を転々とする暮らし
社会人になって以来、勤務先が変わる度に官舎や賃貸物件を転々としてきました。約3年ごとに引っ越しをしていましたね。「一度は自分の家を持ちたい」と思っていましたが、若いうちに購入しても単身赴任になってしまいます。定年まで5年を切ったタイミングで購入して、定年後は一つの場所で落ち着いて暮らしたいと前々から考えていました。
40台のバイクを家の中における環境を求めて
私の仕事は55歳で定年になるので、50歳を迎えたところで家づくりに向けて始動しました。私は趣味で約40台のバイクと2台の車を所有しています。これらを置いて、整備するスペースを考えると、都市部や住宅街は非現実的。田舎暮らししか選択肢はありませんでしたね。今までは格安の倉庫を借りて収納していたのですが、家から遠く、盗難のリスクも高く、不便に感じていました。家の近くにバイクを置くことは、私の念願でした。
ハウスメーカーとの契約を白紙に戻し、建築家と契約
まずは施工会社を検討。建築家かハウスメーカーか迷いましたが、当時「構造計算書偽造問題」が取り沙汰されていたこと、ハウスメーカーは設計料が掛からないためコストを抑えることができると思ったことから、大手ハウスメーカーに依頼。契約金まで支払いました。しかし、イメージがうまく伝わらず、提案される間取りはどこかで見たことがあるような平凡なものばかり。希望を伝える度に別料金だと告げられ、「このままでは思い通りの家が建たない」と感じました。約200万円程度の違約金を払ってでも、一旦白紙に戻す道を選びました。
「建築家なら、自分好みの家を建ててくれるはず」と思い、ガレージハウス専門雑誌に掲載されていた東正二先生とコンタクトをとりました。金額を抑えるところは抑えながら希望を叶えてくれて、結果的にこの選択は大正解でしたね。
お母様が所有する土地に隣接する土地を買い足して300坪を確保
次に、建築家と土地探しから開始。大阪府、兵庫県、奈良県の各所をインターネットサイトで探し、20ヶ所ほど見学しました。当初は倉庫をリノベーションして暮らせないかと考えており、悪くない物件も見つかりました。ただ、感覚的に「もっといいところがあるのでは」と感じて、結局は購入に至りませんでした。
そんな中で、母が兵庫県川辺郡にある別荘で1人暮らしをしていました。建物は老朽化が進んでいましたが、土地としては130坪ほどあります。しかも、隣の土地を売主さんが格安で売って下さるとのこと。合わせて300坪ほど確保できそうです。交通の便があまりにも不便なので他の場所を探すことも考えましたが、結局は縁のある場所で暮らすことに落ち着きました。
住宅ローンの借り入れ先は、借り入れ可能額が多い金融機関を選択
予算は土地+建物で7,000万円程度を予定していました。金融機関が貸してくれる最大額=予算という前提で、「返済できると認めてくれたから貸してくれるのだろう。なら大丈夫だ」と楽観し、返済計画については敢えて深く考えないようにしていました。
住宅ローンの借り入れ先は「1円でも多く貸してくれるところ」という判断基準で、アルヒ株式会社にお願いしました。メガバンクなど他の金融機関4社と検討しましたが、アルヒさんの借り入れ可能額が、1,000万円ほど多かったですね。
可能な限り働き続けてローンを返済したい
現在、とても低金利で借り入れができていますので満足しています。ただし、【フラット35】Sの金利優遇が適用されなくなる10年後までに借り換えも検討したいと思っています。その時も、変動金利ではなく固定金利で考えたいですね。時期が近づいてきたら本腰を入れて検討します。
定年は55歳でしたが既に再就職しており、65歳までは転勤なしで働ける見込みです。もちろんその後も働き続けなければなりません。今のところ、繰り上げ返済は考えていませんが、ゆくゆくは、月々の支払いを圧縮するために検討したいです。
建築家が主導のもと、ガレージがある家づくりを実現
家づくりの最大の希望は、巨大なガレージと、隣接する整備室を設けること。居住空間に関しては、リビングダイニングを広くとることでしょうか。最終的に、LDKは35畳少々のスペースを確保しています。デザインは、シンプルモダンで統一。また、収納スペースの確保も希望でしたが、基本的には建築家におまかせしていましたね。
定年後、マイホーム生活が再スタート
住宅完成後、1年間は新居で暮らすことができました、バイク中心になってしまい、家族サービスは怠ってしまったかもしれません。主寝室とガレージが赤い階段で繋がっていて、気になることがあるとすぐに駆けつけることができます。ついつい、ガレージに足を運んでしまいますよね(笑)。
その後、沖縄に単身赴任。今年3月で定年になり、現在、神戸の会社で働いています。自宅から通えるので、心置きなくバイクいじりをするのが楽しみです。
田舎なので、あまり人を呼ぶことはないのですが、定年後はゲストを呼んで楽しむ機会も増えると思います。何より、子ども達が大自然の中で、のびのびと育ってくれるのではないでしょうか。今後は、自然を満喫しながら、家族との時間も大切に楽しく過ごしたいです。
(最終更新日:2019.10.05)