マンションのイメージを左右するマンションの“名前”。その特徴の一つは、駅名や地名が含まれているものが多い。人気のエリアを名前に含めることで購入検討者の目に留まる可能性が高まることが期待され、マンションの所在地と名前に含む駅名・地名が異なるマンションは少なくない。
そこで、日本最大級のマンション相場情報サイトを運営する株式会社マンションマーケットは、運営サイト「マンションマーケット」のデータ用いて、都心3区(中央区、千代田区、港区)を対象に、マンション名に含まれる数が多い駅名を調査した。
【中央区】
中央区で最も多くマンション名に使用された駅名は「日本橋」で13.0%、第2位「月島」7.7%に大差をつける結果となった。「水天宮前」や「八丁堀」、「小伝馬町」といった「日本橋」以外の8駅を最寄りとするマンションが、「日本橋」をマンション名に使用していることも要因と言える。
【千代田区】
千代田区で最も多くマンション名に使用された駅名は「麴町」で8.0%を占め、第2位「神田」7.8%と僅差の結果となった。千代田区のマンション名には駅名以外に‟番町エリア”と言われる、一番町から六番町までの町名がマンション名に多く使用されていたことが特徴的。この番町エリアは江戸時代から続く伝統的な屋敷街として、現在も高い人気を誇るエリアとなっている。
【港区】
港区で最も多くマンション名に使用された駅名は「赤坂」で11.5%。「六本木」や「麻布十番」といった東京有数の駅名をおさえ、見事第1位にランクインした。港区も千代田区と同様、駅名ではなく「麻布」や「青山」といった地名を含むマンションが数多くあり、麻布、元麻布、東麻布、西麻布の地名を含んだマンションは全体の17.6%を占めている。
まとめ
「不動産の表示に関する公正競争規約」における第19条「物件の名称の使用基準」によると、‟当該物件の最寄りの駅、停留場又は停留所の名称を用いることができる”とあるが、最寄り駅がほぼ同じ距離にある場合、マンション名に用いる駅名は選ぶことができる。マンション選びの際は、マンション名に含まれる駅名・地名にとらわれず、事前に所在地を確認したほうが良いかもしれないとのこと。
【調査概要】
対象マンション:「マンションマーケット」に掲載されている中古分譲マンション
調査対象エリア:「中央区」「千代田区」「港区」の3区
対象マンション:駅徒歩10分(800m)圏内に存在するマンション
徒歩1分=80m換算
データは2017年4月13日時点
ニュース参照元:PRTIMES
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