名前・性別 | Kさん 男性 |
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年代(購入時) | 30代後半 |
職業・業種 | 営業・サービス業 |
雇用形態・年収 | 正社員・500万円 |
家族構成 | 夫婦+子ども2人 |
勤務地・通勤時間 | 千葉県成田市・1時間 |
社会人歴・転職回数 | 14年・4回 |
勤務先の社歴(ローン実行時) | 2年 |
物件所在地 | 千葉県船橋市 |
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アクセス | 新京成線「薬円台」駅 8分 |
物件種別・間取り | 新築注文戸建・4LDK+S |
購入価格 頭金 |
土地1,500万円+建物2,900円 500万円 |
住宅ローン | 変動金利(半年型) |
住宅ローン 返済額 返済期間 |
月12万円(ボーナス払いなし) 35年 |
引越し前の所在地 | 千葉県船橋市 |
購入前の家賃・間取り | 10万5,000円 2LDK |
2人目のお子様誕生を控え、38歳の時に注文住宅を建てる決断をしたKさんは、大手ハウスメーカーでの勤務経験を元に、土地探しや施工会社選びを行いました。住宅のプロと言えるKさんが作り上げたこだわりの住まいとは? 詳しくお話を伺いました。
子育て環境やローン返済を見据えて住宅購入を検討
JR「津田沼」駅から徒歩10分程度のアパートで、2年半ほど暮らしました。私の勤務先が成田、妻が茅場町でしたので、中間くらいに位置して子育てもしやすそうなエリアということで選んだ立地でした。とても便利な場所ではありましたが、線路沿いで夜間も静かに過ごせませんでしたし、近くに歓楽街があって子育て環境としても不満がありました。
マイホームについて考え始めたのは、次男を授かったことが分かった頃です。35年間の住宅ローンを組むなら年齢的に、40歳までには購入しなければ返済が難しいとも思いました。
地震に強い立地や構造にこだわった家探し
マンションは、老朽化が進むと修繕積立金が増えます。退職して年金生活に入った頃に出費が嵩むのでは金銭的に厳しくなりますので、「買うなら戸建て住宅を」と思っていました。価格的には建売住宅が魅力でしたし、住み慣れた「津田沼」駅近くの物件もありましたが、私がこだわっていた耐震性などの条件を満たす物件は見つかりそうにありません。自然と、注文住宅を建てる方向で考え始めました。
大手ハウスメーカーでの勤務経験をもとに土地を精査
まずは土地探しからスタート。私は元々、大手ハウスメーカーで営業をしていましたので、当時の経験が土地探しの指針となりました。契約後、家を建てることになってから地盤改良が必要だと分かり、予定外の出費に頭を抱えているお客様をたくさん見てきましたので、地盤が盤石であることにこだわりましたね。
また、静かな住環境も重視。購入金額を抑えることができて環境がよく、地盤の条件も良さそうな新京成線沿いの土地に絞り、インターネットで情報を収集しました。
立地も採光も地盤も納得の土地を発見
実際に見学したのは5軒程度でしょうか。地盤の面で不安が残ったり、北向きで日当たりが芳しくなかったりと決め手に欠ける土地が多い中で、最寄り駅まで徒歩8分、小学校まで徒歩3分の好立地を見つけました。近隣の方はにこやかに挨拶をしてくれて感じが良く、南向きなので日当たりも抜群。地盤調査の結果もバッチリでした。土地代は1,660万円でしたが、自分の中で予算を1,500万円に設定していたため値下げ交渉をすることに。仲介会社の方に「160万円値下げして貰えるなら御社で仲介をお願いします」と伝えたところ希望額でまとめて下さり、購入を決めました。
地盤の良し悪しを判断することが難しいと感じる方もいるかもしれませんが、気に入った土地を見つけたら「購入を前提として地盤調査をしたい」と売主さんにお願いすることをお薦めします。購入したい人が何人もいるような土地でなければ、大抵了承してもらえると思います。費用を掛けたくなければ、大手ハウスメーカーにアドバイスを求めましょう。大抵、同じエリア内で家を建てた際の地盤情報を蓄積していますので、地盤の状態を予測できます。安心して購入できる土地を見つけたければ、情報収集が大切だと思いますね。
地域に根差した工務店に施工を依頼
施工会社は、地元の工務店に決めました。仕事でお客様のお宅を訪問する機会があったのですが、その家をひと目で気に入ってしまったんです。それまでは、「家を建てる=ハウスメーカーに依頼する」と考えていたのですが、自分の中の常識が一瞬で崩れました。お客様に施工会社を教えて貰い、見学会へ足を運んだのですが、そこで見た家も住み心地が良さそうでした。
念のため、以前勤めていたハウスメーカーでもプランを作成して貰いましたが、ありきたりな間取りなのに価格は800万円ほど高く、全く惹かれず。土地も決まっていないうちに、工務店さんへの依頼を決めてしまいました。
何年もかけて下準備を行い、万全の体制で挑んだ住宅ローン審査
住宅ローンについては結婚した頃からずっと考えていました。教育ローンを事前に完済し、携帯電話を割賦では購入しないようにする、自動車は購入しないなど地ならしをしつつ、メガバンクで私が月10万円、妻が5万円ずつ積み立てを実施。3年間で500万円の頭金を貯めました。
借り入れは、地元の地方銀行で行いました。始めは別の地方銀行のお世話になるつもりだったのですが、長男の育休が明けて、次男の産休に入る前というタイミングが仇となり、希望していた妻との収入合算ができそうになかったんです。そこで、仕事で面識があった担当者さんがいる銀行に審査を依頼し、無事に借り入れできることになりました。収入合算をしないと、夫婦で住宅ローン控除の恩恵を受けることができませんので良かったです。
第一地銀よりも第二地銀の方が借り入れしやすい?
地方銀行は、第一地方銀行と第二地方銀行に分類されます。比較的小規模な傾向にある第二地銀の方が柔軟に対応して貰える傾向があり、私も実際に、第二地銀で対応していただきました。住宅ローンの審査では前年の収入をもとに借り入れできる金額が決まりますが、育児休暇をとっていない前提で収入を計算する、いわゆる割り戻しにしていただきとても助かりました。
変動金利でローンを組みましたが、現在はとても金利が低い状況です。今後はタイミングを見て、固定金利に借り替えが出来ればと思っています。
家づくりは、依頼した工務店らしいデザインに和の雰囲気をプラスしてもらった他、「耐震等級3」「制震ダンパーの搭載」「長期優良住宅の取得」「太陽光パネルの設置」「オール電化住宅」といった要望を出しました。太陽光パネルを6.5kw搭載することで、年間消費エネルギー量を正味0以下にする、ゼロエネルギーハウスを実現しています。冬季でも、光熱費は5,000円程度のプラス収入ですね。
私が住宅業界にいたこともあり、家づくりは私が主導で進めましたが、妻の希望は箇条書きで書き出して貰いました。玄関ドアをスライド式かつオートロックにして家事ラクに配慮したり、サンルームを設けたりと随所に希望を取り入れています。
その甲斐あって、住み心地は最高です。妻も「広くて明るくて快適だね」と言ってくれます。宿泊もしてもらえる環境がととのい、ゲストを呼びやすくなったので、気軽に人が集まれる場所にしたいですね。