両親の土地を譲り受けての家づくり。北名古屋市で注文住宅を建てたHさん

■プロフィール
名前・性別 Hさん 男性
年代(購入時) 30代前後半
職業・業種 製造・情報通信業
雇用形態・年収 正社員・550万円
家族構成 夫婦+子ども1人
勤務地・通勤時間 愛知県名古屋・40分
社会人歴・転職回数 10年・0回
勤務先の社歴(ローン実行時) 10年
■購入物件情報
物件所在地 愛知県北名古屋市
アクセス JR東海道本線「清洲」駅 自転車で15分
物件種別・間取り 新築注文戸建て・3LDK
購入価格
頭金
2,800万円
600万円
住宅ローン 全期間固定金利型(【フラット35】S)
住宅ローン 返済額
返済期間
月6万円(ボーナス払いなし)
35年
引越し前の所在地 愛知県名古屋市西区
購入前の家賃・間取り 月8万円(うち自己負担額2万円程度) 2DK

約10年の賃貸暮らしを経て、住宅購入について考え始めたHさん。ご両親の土地に注文住宅を建てることになりました。紆余曲折の末に依頼を決めた施工会社との家づくりや現在の暮らしについて、お話を伺いました。

会社の家賃補助がなくなる前に、住宅購入を決意

社会人になったタイミングで上京し、研修期間を終えて名古屋へ転属に。地下鉄清須線「浄心」駅 から徒歩5分くらいの賃貸マンションに引っ越して、9年ほど暮らしました。駅近で便利でしたし、住み心地は悪くありませんでしたね。入社から10年間は会社の家賃補助があり、自己負担額は2万円のみ。出費も少なく助かっていました。

結婚をする1~2年ほど前から妻と一緒に暮らすようになり、先々を見据えて「そろそろ家をどうするか考えないとね」と話すようになりました。
賃貸か購入か悩んでいる中、義兄に相談したところ「金銭的には賃貸のほうがラクかもしれないけれども、財産として何も残らなくてもよいのか」と問われ、購入に気持ちが傾きました。

ブラウンを基調としたあたたかみのある雰囲気の外観。「義母のアイディアで、屋根はグリーンをチョイス。壁は2色のサイディングを貼り分けました。また駐車場は2台分確保しています。来客用や将来のことを考えて1台多めにしました」
ブラウンを基調としたあたたかみのある雰囲気の外観。「義母のアイディアで、屋根はグリーンをチョイス。壁は2色のサイディングを貼り分けました。また駐車場は2台分確保しています。来客用や将来のことを考えて1台多めにしました」
「玄関前にある犬の置物は防犯のため(?)、義母がプレゼントしてくれました」
「玄関前にある犬の置物は防犯のため(?)、義母がプレゼントしてくれました」

両親の土地を譲り受けて注文住宅を建てる

戸建てとマンションのどちらがよいのかも迷っていたのですが、そんな時に義父母から「土地があるので譲りたい」という申し出がありました。
一部を畑として貸していたため農地転用の手続きが必要ですが、その費用を考えても、土地を購入するよりもリーズナブルに家を建てることができます。申し出を受けることに決めました。

吹き抜けに面した2階の子ども部屋。「こちらはほとんど子どものおもちゃしかありません(笑)」
吹き抜けに面した2階の子ども部屋。「こちらはほとんど子どものおもちゃしかありません(笑)」
子ども部屋の壁に嵌めたステンドグラスは、施工会社がプレゼントしてくれたものだそう。「お客さんから譲り受けたものだそうで、空間のアクセントになっています」
子ども部屋の壁に嵌めたステンドグラスは、施工会社がプレゼントしてくれたものだそう。「お客さんから譲り受けたものだそうで、空間のアクセントになっています」
2階へ続く階段と廊下。「妻にまかせっきりですが、毎日の掃除が大変です(笑)」
2階へ続く階段と廊下。「妻にまかせっきりですが、毎日の掃除が大変です(笑)」

大手ハウスメーカー主催のイベントに参加

家づくりについて考え始めた頃、母から「住宅イベントが開催されるらしい」と教えてもらいました。勤務先と同じビルの中で行われると分かり、早速足を運ぶことに。

大手ハウスメーカー2社による「木の家VS鉄の家」というイベントで、ハウスメーカーの担当者と話をしたところ、ハウジングセンターで開催する別のイベントを紹介して貰ったんです。そちらも参加したのですが、当時住んでいたマンションと比べるとモデルハウスの暖かさ(特に窓の近く)に感激しましたね。

陽当たりの良い2階の寝室。ベッドがありますが今は家族3人で和室で寝ているため、ほとんど使っていないそう。
陽当たりの良い2階の寝室。ベッドがありますが今は家族3人で和室で寝ているため、ほとんど使っていないそう。
リビングの上部が吹き抜けになっており、圧倒的な開放感が得られる。「ファンが回転する様子を見て、息子がいつも手をクルクルと回しています(笑)」
リビングの上部が吹き抜けになっており、圧倒的な開放感が得られる。「ファンが回転する様子を見て、息子がいつも手をクルクルと回しています(笑)」

地域密着で営業を続ける会社に施工を依頼

大手ハウスメーカーの印象は決して悪くなかったのですが、限られた予算で夢を叶えるには、大々的な広告宣伝に費用を投じる大手よりも、地元の会社を選んだ方がよいのではないかという想いもありました。
そこで、大手ハウスメーカーと、義兄の家を建てた地元メーカーで相見積もりをとったところ、同じような間取りで後者の方が断然安かったんです。

「大きな家を建てたい」という夢を予算内で叶えてくれそうでしたし、義兄の家が竣工から10年以上経った今も健在である安心感もありました。太陽光パネルを搭載したかったのですが、補助金制度の活用についても親身にアドバイスをしてくれましたので、依頼を決めました。

1階はLDKと6畳の和室が一続きの空間。「私が小さい頃は、アパートの4畳半で4兄弟が遊んでいました。当時を想うと、これだけ広いスペースで遊び回っている息子は幸せだなと思います。リビングの中に小さな家を作っても、まだスペースにゆとりがあって贅沢ですね」
1階はLDKと6畳の和室が一続きの空間。「私が小さい頃は、アパートの4畳半で4兄弟が遊んでいました。当時を想うと、これだけ広いスペースで遊び回っている息子は幸せだなと思います。リビングの中に小さな家を作っても、まだスペースにゆとりがあって贅沢ですね」

施工会社の薦めで【フラット35】Sを選択

住宅購入に際し、義両親から500万円ほど資金援助を受けました。農地転用、登記、水道・電気工事などの諸経費にかかる300万円と、中間金の支払いの一部に充てることができました。

住宅ローンの借り入れ先は、施工会社がお薦めしてくれた、アルヒ株式会社の【フラット35】Sを選択。審査はスムーズでしたが、事前に書類を10種類ほど用意しなければならず、少し大変でしたね。
今後はお金を貯めて繰り上げ返済をしたいと思っているのですが、今のところは貯金がなくて……(苦笑)。【フラット35】Sの金利優遇がなくなる10年後を目途に、借り換えや繰上げ返済を検討したいと思っています。

リビングの先にはウッドデッキを設置した。「外構業者さんにお願いしたのですが、少し小さかったのでその後、義父にもう一つ作ってもらって並べています。小さなプールを置いたり、テーブルで寛いだりと大活躍です」
リビングの先にはウッドデッキを設置した。「外構業者さんにお願いしたのですが、少し小さかったのでその後、義父にもう一つ作ってもらって並べています。小さなプールを置いたり、テーブルで寛いだりと大活躍です」

夫婦それぞれの希望を予算内で叶えた納得の家づくり

家づくりで何よりもこだわったのが、「太陽光パネル」を搭載すること。できるだけたくさん載せたくて、少し口うるさくしてしまいました(笑)。
省エネ対応のエアコンやランニングコストが低そうな洗濯機など家電選びにも気を遣ったので、エコや節電に対する意識が高まりました。

一方で妻は、ウォークインクローゼットなど収納スペースの充実や和室の設置、各階にトイレを設けることが希望で、どれも叶えることができました。夫婦それぞれのこだわりを無理のない価格で叶えることができたのは、義両親から土地を譲り受けたからこそ。とても感謝しています。

Hさんが一番こだわったと話す、太陽光パネルの搭載。「6.9kw搭載し、オール電化生活をスタート。季節によりますが、光熱費は毎月1万円程度のプラス収支です。設置費用は200万円程度でしたが、国から補助金が130万円ほど出ていますので、数年で元が取れそうです。でも売電価格をこれ以上下げないでほしいです(笑)」
Hさんが一番こだわったと話す、太陽光パネルの搭載。「6.9kw搭載し、オール電化生活をスタート。季節によりますが、光熱費は毎月1万円程度のプラス収支です。設置費用は200万円程度でしたが、国から補助金が130万円ほど出ていますので、数年で元が取れそうです。でも売電価格をこれ以上下げないでほしいです(笑)」
(最終更新日:2019.10.05)