住宅購入者100人に聞く、“購入時に見落としてはいけないポイント“はどこ?

一生のうちで、住宅を購入できる機会はそう多くないですよね。住宅購入には、通勤や通学、近隣との付き合い、住宅ローンの月々返済額・返済期間なども大きな要素の一つです。

今回は「住宅を購入するときに見落としてはいけないポイント」について、住宅購入経験者100人を対象にアンケート調査を実施しました。

近隣住民や周辺状況などの“生活環境”を重視すべきという声

アンケートの結果、さまざまな意見が寄せられました。中でも「生活環境」を見落とさないで重視すべきと言った意見が多いようです。

【周辺環境】

・周りにうるさくなるような要因はないか確認した方がいい。幼稚園などあると想像以上にうるさいから。(20代/女性/正社員)

・昼間だけでなく、夜間の交通量や騒音がないかなどの詳細。昼間も子どもが多い地域だと結構外がうるさかったりします。(30代/女性/無職)

・その住宅の周辺のエリア。お店や病院など日々の生活に必要なものが近くにあり、治安がよくて公園もあり、安心して子育てできそうなエリアであることが大事。(40代/女性/正社員)

・購入しようとしている住宅周辺で騒音騒ぎや、害虫被害などがないかをチェックすること。そこが見落としてはいけないポイントになると思います。(30代/男性/経営者)

【立地、地盤】

・間取りやデザインが気になりがちですが一番大事なのは立地条件です。いくら設備や間取りが良くても、崖崩れや浸水の被害にあったら家だけでなく命も危険です。まずは良い地盤と安全性の高い立地であることを確認するべきです。(30代/女性/専業主婦)

・家の地盤はしっかりしているか。川や湖は近くにないか確認する。(20代/女性/パート・アルバイト)

【近隣住民】

・近隣住民。どのような人達が住んでいるのか、予め分かる範囲で見ておいたほうが良い。(20代/女性/専業主婦)

・購入前に必ず確認しておきたいのは、何と言っても隣近所の住民です。うちは戸建てなのですが、近所付き合いに馴染めず引っ越していった家族がいくつもありました。特に両隣がどんな人かは必須です。(50代/男性/正社員)

・近隣にどういう人が住んでいるか知っておくと、あとあと人間関係で苦労しません。(30代/女性/無職)

間取りや設備、構造などの“物件重視”という意見も

続いて多かった意見としては、間取りの導線、収納、物件の構造を重視すべきという声でした。

【間取りや生活導線】

・どんなことも見落としてはいけないと思いますが、キッチンとリビングは動線を意識して選ばないと、不便な思いをします。(20代/女性/パート・アルバイト)

・窓の場所ですが、設計図では必要に感じても実際位置が高くて普段から使わないことがあります。窓もお金がかかるので良くチェックするべきだと思います。(30代/女性/公務員)

・収納スペースや動線、窓の位置などでしょうか。実際に生活してみて使いやすいなど分かって来ます。(40代/男性/パート・アルバイト)

【電気配線、コンセント関連】

・電気の配線確認です。購入前は間取りや日当たりに目がいきますが、住み始めて初めて電気配線の不具合に気がつきました。一階から階段の電気が点くのに2階からは操作できませんでした。(30代/女性/専業主婦)

・電源のコンセントは多めにつけておいたほうがいいです。そうじゃないとたこ足や延長コードをあちこちで使うはめになるので。(30代/女性/正社員)

【収納力】

・住宅を購入する際に、見落としてはいけないポイントは収納力の高さです。(30代/男性/正社員)

・住んでみると収納スペースの多い少ないが大きく満足度に影響します。(50代/男性/公務員)

・絶対に見落してはいけない点は、クローゼット・押し入れの広さです。購入後、生活してみて収納がすごく狭いことに気付きました。(40代/男性/経営者)

【家族計画、育児関連】

・子どもが生まれて、家族が増えることを想定して購入すること。最悪、せっかく購入した新居を売却しなければならなくなり、結果的には損をしてしまうことも。(50代/男性/正社員)

・子どもがいる場合は、購入した物件の周りで車の通りが多い場所など、気を付けなくてはいけない場所を前もって調べていくことと、収納は多くあればあるほど楽です。(40代/女性/パート・アルバイト)

【構造・耐震性】

・壁の薄さ、木造なのか鉄筋コンクリート製なのか、工事の現場に立ち寄れるかどうか、です。(20代/女性/派遣社員)

・耐震性について考慮することはとても重要です。災害に強い素材がおすすめです。(40代/女性/個人事業主)

・物件の構造を確認し、欠陥住宅かどうかを見極めること。一生に関わる買い物なので、極めて重要です。(30代/男性/正社員)

・手抜き工事をしていないかきちんと確認する必要はあると思います。ウチは大丈夫と思いますが、失敗したら取り返しがつかないと思います。(40代/女性/専業主婦)

・基礎工事から見ることができるのであれば、基礎から骨組みまでしっかり見た方がいい。(30代/男性/正社員)

【排水設備】

・お風呂場と台所の排水設備です。よく詰りが発生しやすく、これから購入する人は注意して見ておいたほうがいいく。(70代/男性/無職)

・洗濯機の排水溝の位置とか水回りをもう少し見ておけばよかった。(40代/男性/正社員)

【共用設備の運用】

・駐車場など、共用設備の運用の仕方。駐車場の使用料はマンションの収入になることが多く、大規模修繕時などに使われますが、近年は車を持たない人が多くなっているので、空き駐車場が増えた場合の対策などをチェックすべき。(60代/女性/専業主婦)

やっぱり信頼できるかどうかの“不動産会社選び”も重要

【信頼できる会社かどうか】

・やっぱり施工会社・販売会社・管理会社が誠実で、信頼があるかどうか。購入金額が多少高くても、住み始めた後の問題にも誠実に対応してくれる会社を選ぶべき。(40代/女性/正社員)

・どこの建設会社が建てたのか、その会社の信頼性を調べることが大事。(40代/男性/個人事業主)

・住宅の建築を施工している会社が、信頼できる会社かどうかを確認すること。(20代/男性/正社員)

【不動産会社からの提案】

・マンションのデベロッパーと銀行がつながっていたので、金利の高い住宅ローンを紹介されました。今では2度ほど銀行を変えて、借り換えをしましたが、やはり他人任せではよくないと思っています。(40代/女性/個人事業主)

・業者の言うとおりにオプションをつけないで、自分でできるところは自分でやること。(60代/女性/専業主婦)

・マンション販売業者の言うことを鵜呑みにしてはいけない。販売業者の口車に乗らず、自分で判断して決めること。(40代/男性/公務員)

【アフターサービス】

・購入したあとのアフターサービスが充実してるかどうかです。自分が契約した不動産会社は充実してました。(30代/女性/パート・アルバイト)

“安心して暮らせる”かどうかが見逃せないポイント

アンケートの結果、住宅を購入するときは、安心して暮らせる場所かどうかが見逃せない条件だとわかりました。住宅の機能性や使い勝手も大切ですが、それ以前に、周りの安全性を確認することが不可欠と言えるようです。

もちろん、どのような世代の人が多く住んでいるのかも知ることが大事ですよね。子どもがいる人は同年代との付き合い、高齢者がいる家庭ではデイサービス利用などの可能性もあります。

そのため、地域との関わり方も考えていく必要があるのではないでしょうか。住宅の購入を検討しているみなさんは、こちらに寄せられた貴重な体験談をヒントにしながら、家族構成などを考慮して検討することをおすすめします。

【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年1月30日~2月13日
有効回答数:100サンプル

(最終更新日:2019.10.05)
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