お子様の成長を見据えてマイホームの購入を決めたTさん。資産価値を意識しつつ子育て環境にもこだわった家探しから、住宅ローンの借り入れ時に気にしていたこと、現在の暮らしまで、札幌ならではの住宅事情も交えて語っていただきました。
築浅なのにカビに悩まされた賃貸生活
私は札幌出身ですが、独身時代は東京都内で働いていました。
結婚した時に札幌勤務が決まり、札幌市営地下鉄東西線/菊水駅から徒歩12~13分のアパートへ引っ越し。2年ほど暮らしました。
西向きの角部屋で真下が駐車場になっていたため、底冷えが酷くて冬はとても寒かったですね。
2LDKとはいえ、子どもが生まれると手狭でした。築3年程度の新しい物件だったので設備面は良かったのですが、日当たりが悪かったためかカビにも悩まされました。
住み心地は決して良くなかったですね。
北国ならではの住宅事情からマンションを選択
転勤することを前提とした職種のため、広めの賃貸住宅に引っ越す選択肢もありましたが、最近は住宅ローン金利がとても低く、住宅ローン減税も魅力的です。
「転勤になった時には賃貸に出せばいい」と考え、マイホームの購入を決めました。
購入するなら、マンションの一択でしたね。札幌での戸建て暮らしは冬季の除雪作業が本当に大変ですし、暖房費用も嵩みます。
プロパンガスの地域が多く、毎月4~5万円掛かる家も珍しくありません。会社から「燃料手当」を支給される企業も多いほどです。
札幌市内の実家はマンションですが、暖房代は毎月2万円少々。私たちが暮らしていた賃貸アパートはプロパンガスだったこともあり、3万円弱でした。できるだけ暖房費を抑えられる住まいが良かったですね。
たくさんの要望を満たす物件をチェック
マンションの購入にあたり、設備は新しい物が良いものの、価格面を見ると築10年程度で下げ止まる傾向にあるため「築10年前後の中古マンション」に着目。
将来、賃貸に出すことを想定して「最寄り駅から10分以内」、機械式駐車場は故障すると修繕費用が嵩むことから「駐車場が平置きであること」、管理費用を抑えるため「パーティルームなど豪華な共有施設がないこと」、そして、自分たちの子育てや、将来ファミリーに貸す際のセールスポイントとして「小中学校が近い」こともチェックしました。
間取りも立地も設備も理想的な物件との出会い
インターネット検索と同時に、内覧時に出会った不動産会社から他物件の紹介も受け、20~30軒ほどのマンションを見学。
そのうち2つの物件に惹かれ、購入を検討しました。1軒は、東札幌駅に近く、大手ハウスメーカーが施工したビッグコミュニティのマンション。
間取りも立地も設備も良かったのですが、2,980万円という価格がネックでした。
購入予算は、住宅金融支援機構のホームページでシミュレーションを実施。返済期間を20年にした場合と35年の場合、それぞれで計算し、2,500万円程度に設定していました。
予算オーバーのため迷っていたところ、人気の物件だったようで他の方に先を越されてしまいました。
小中学校に近く、南東角部屋の物件を購入
購入を決めた物件は、南東角部屋で日当たり良好なところが何よりも気に入りました。目の前に小学校があり、中学校も徒歩5分という立地も良かったですね。
物件価格に諸費用を含めると2,800万円程度掛かるため、こちらも若干予算オーバーでしたが、手元の現金が少なくなってしまうことを両親に相談したところ、「今後、もしお金が足りなくなった時には貸してあげる」と言ってもらい、安心して決断できました。
販売価格は、2,680万円。値下げ交渉と同時に、一部フローリングに傷が付いていたので補修もお願いしたところ、補修費用を含めて2,600万円に値下げしていただくことになりました。
住宅ローン審査で不安だったこと
住宅ローンの借入先は、【フラット35】を利用したいと仲介会社さんに相談したところ、アルヒ株式会社を紹介していただきました。
元々の予算は2,500万円でしたので、1,000万円程度借りる予定でした。契約前、借入額を1,300万円に増やしても問題がないかアルヒさんに確認した上で購入を決めています。
審査に対して特に不安はなかったのですが、過去に免許証を3回も紛失してしまったことが気になっていました。
免許証に記載される12桁の番号は、最後の1桁を見ると再発行回数が分かるようになっています。回数が多いと偽造を疑われたり、軽率な人だと判断れさて返済能力を疑問視されてしまったりすると聞きましたが、実際には問題なく審査が通ってホッとしました。
返済期間は20年に設定。借入額に対し、金利を100万円程度に抑えることができましたので、今後は繰り上げ返済をするよりも、余裕資金ができたら投資などに回したいと思っています。
日当たりがよく、子育てがしやすいマイホーム
新居の間取りは4LDK。希望は3LDKでしたが、和室とリビングが一続きの間取りで、実質的に3LDKとして利用できます。
和室が部屋の中心にあるので、子どもを和室で遊ばせながらキッチンで家事ができて便利ですね。南東角部屋で西側にも広い窓があり、一日中自然光が入るつくり。周囲に高い建物がないので眺望も開けています。
周囲には公園がたくさんがありますし、小中学校も近く、子育て環境も抜群。現在は水泳を習わせているのですが、徒歩10分程度の場所にあるので通いやすいです。
ゲストを気軽に招くことができる、居心地のよい空間
前居は狭く、日中は外出していることが多かったのですが、現在は家にいる時間が長くなりました。思い思いの時間を過ごしています。平日は妻がママ友を集めてホームパーティーをすることも。大人と子ども、合わせて15人ほど集まったようですが余裕の広さです。
今後は、DIY で家族共用のワークスペースや読書部屋を作るなど、より居心地の良い空間づくりを楽しんでいきたいと思います。